EUが15歳未満のSNS・チャットAI・ゲームを段階制限する子ども法案
- EUの欧州委員会が、15歳未満の子どもについてSNS・動画共有サイト・チャットAI・ゲームの利用を段階的に制限する案を示す予定だと報じられました。
- 3歳未満は利用なし、3〜12歳は親が管理する子ども向けサービスだけ、13〜14歳は親を通した入門用アカウント、という段階です。
- 中毒性のあるおすすめ表示の廃止や年齢確認も求める内容で、まだ加盟国や欧州議会との調整前の草案です。

EUが、子どものネット利用を年齢で区切る新しい法案「EU Kids Act(EU子ども法)」を出す準備をしていると報じられました。
対象は動画共有サイトも含むため、YouTubeにも同じ物差しが向けられます。
日本のチャンネルでも、EUの子どもが見ている動画なら届き方が変わりうる話です(Tubefilter)。
年齢ごとの区切り方
Tubefilterが引くロイターの報道によると、欧州委員会のフォンデアライエン委員長とヴィルクネン上級副委員長が9月17日に提案を示す予定でした。
中身は、年齢が上がるにつれて使える範囲を広げる段階方式です。
3歳未満は、どのサービスも使えません。
3〜12歳はアカウントを持てますが、子ども向けのサービスであること、親が完全に管理すること、他の利用者との接触や利用時間に制限があることが条件です。
13〜14歳は、SNSと動画共有サイトで親に頼んで入門用のアカウントを開けます。
こちらも接触と時間の制限つきです。
15歳になると、SNS・チャットAI・ゲームのアカウントを自分で作れるようになり、残る制限は成人向け内容の閲覧禁止だけになります。

企業に求める義務
企業側には、規制当局の監督費用にあてる「監督料」の支払いが求められます。
やめさせられるものとして、中毒性のあるフィード(終わりなく流れてくるおすすめ表示)が挙がっています。
新しいアカウントの作成やゲームのダウンロードには、年齢確認も必要になります。
ここは大事なところで、これはあくまで草案です。
この先数か月かけて加盟国や欧州議会と案を詰め、全員が合意して初めて決まります。
施行時期や、YouTubeが具体的にどう対応するかは原文に書かれていません。
世界的な流れの一つ
オーストラリアはすでに子どものSNS利用を制限しており、RobloxやDiscordも年齢確認を取り入れました。
一方で、デジタル権利の団体からは、厳しい規制が少数派や成人向けの作り手を狙う道具に使われかねないという懸念も出ています。
日本での同様の規制は原文では触れられていません。
自分のチャンネルにどう影響するか
子どもが主な視聴者のチャンネル(おもちゃ・知育・キッズ向けアニメなど)は、EUからの再生が多いかをアナリティクスの地域別で見ておくと、法案が決まったときの影響をすぐ見積もれます。
3〜12歳は親が管理するサービスだけという案なので、EUでは子ども向けの専用アプリ側での視聴に寄っていくと見ています。おすすめ表示の中毒性が問題にされている点は、ショートのように次々流れる形式と関係します。
EUで年齢確認が入れば、若い視聴者が多いショート中心のチャンネルほど表示のされ方が変わるので、長尺や検索から来る動画も並行して育てておくと備えになります。まだ草案で、合意まで数か月かかります。
今すぐ動画を作り替える段階ではなく、最終案が出たときにYouTubeがどう対応すると発表するかを待つのが順番です。

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