活用ツール

Googleの新音声AI、文章の説明だけで声を作れる、1時間約130円

  • Googleが音声合成モデル「Gemini 3.8 Flash TTS」と、低価格版の「Flash-Lite TTS」を公開しました。
  • 声の役柄・なまり・声質を文章で説明すると新しい声を作れ、1行ごとの演技指示や二人の掛け合いにも対応します。
  • 2026年末までは音声1時間あたり約130円で、2027年1月1日から倍の価格に上がります。
画像はイメージです

声を「文章で注文する」音声合成

Googleが、文章を読み上げる音声合成(TTS)の新モデル2種を出しました(THE DECODER)。
上位の「Gemini 3.8 Flash TTS」と、安さ重視の「Gemini 3.8 Flash-Lite TTS」です。
どちらも100以上の言語に対応しています。
日本語が対応言語に入るかどうかは、原文では名前が挙がっていません。

目玉は、Flash TTSの声の設計機能です。
役柄、なまり、声の特徴を文章で説明すると、その声を一から作れます。
一から作らない場合は、2,000種類以上の既成の声から選べます。

30秒の音声から声を再現するボイスクローン(声の複製)もあります。
ただし、声の持ち主本人が同意の言葉を録音する必要があり、その録音の声がサンプルと一致しなければ使えません。
生成した音声には、聞こえない電子透かし(SynthID)が必ず入ります。

画像はイメージです

台本に演技指示を書き込める

2つのモデルとも、台本の1行ごとに読み方の指示を書けます。
指示を書かずに、台本の流れからモデルに解釈させることもできます。

1本の台本から二人の声を分けて読ませる会話モードもあります。
笑い声やため息、「うんうん」のような相づちも台本に書いた位置で入ります。
Googleは、何時間分を生成しても声がほとんどぶれないと説明しています。

ただしTHE DECODERの記者が試したところ、2回とも一部で背景に高い雑音が入り、1回は最後で声が変わりました。
長尺の本番で使う前に、試しに通して聞いておく必要があります。

声の高さや速さ、なまりを後から調整する「Voice Remixing」も発表されましたが、まだ使えません。

料金は2027年から倍に

提供はGemini APIとGoogle AI Studioからです。
Flash TTSはGemini Notebook、Flash-Lite TTSはGoogle Vidsでも使えます。
無料枠のデータはGoogleの製品改善に使われ、有料枠のデータは使われません。

有料版は、生成した音声1秒が25トークン(課金の単位)で、1時間なら9万トークンです。
2026年末までの音声出力は、1時間あたりFlash TTSが0.81ドル(約130円)、Flash-Lite TTSが0.54ドル(約86円)です。
2027年1月1日からは1.62ドル(約260円)と1.08ドル(約173円)に上がります。
台本の文字入力は別料金です。

※円換算は1ドル=160円(2026年8月時点の目安)です。

自分のチャンネルにどう影響するか

ナレーション工程の外注費や録音時間を、1時間あたり数百円の水準まで下げられる選択肢が増えました。

  1. 顔出しなしの解説チャンネルなら、台本に「ここは間を取る」「ここは驚いて」と書き込んでナレーションを作る使い方がはまります。
    10分動画を月20本作っても音声は約3時間半で、2026年中なら出力代は約460円です。

  2. 二人の掛け合いを1本の台本から作れるので、ゆっくり系や対談形式の動画の声づくりを試す価値があります。
    日本語の読みの自然さは原文で確かめられていないため、まず1本分を生成し、固有名詞や数字の読み間違いを確認してから切り替えるのが安全です。

  3. 自分の声を複製すれば、撮り直しの効かない修正箇所だけを差し替える使い方もできます。
    生成音声には電子透かしが必ず入るので、AIで作った声であることは後から判別できる前提で使うことになります。

出典

  1. Google's new Flash TTS models let you design AI voices from scratch using text descriptionsTHE DECODER

コメント

まだコメントはありません。最初の1件をどうぞ。

投稿された内容とお名前はこのページに公開されます。個人情報や、他の方を傷つける内容は書かないでください。 URLを含むコメントは投稿できません。内容によっては予告なく削除することがあります。