データ・調査

登録者10万超のサムネ1万1,223枚を調査、驚き顔は顔ありの1割だけ

  • 登録者10万人以上の1,043チャンネル、長尺動画のサムネイル1万1,223枚を分析した調査が公開されました。
  • 顔が写るサムネのうち驚き顔は11%で、多かったのは真顔の35%と笑顔の32%でした。
  • よく伸びた回とそれ以外の差は2〜3ポイントにとどまり、1つの要素で勝てるわけではないと分かります。
画像はイメージです

驚き顔の定番は、大きいチャンネルでは少数派

サムネイル(動画の表紙画像)には驚いた顔を大きく入れる。
そう教えるガイドは多いのですが、実際の数字は違っていました(Net Influencer)。

調査したのは、AIでサムネを作るサービスを運営するThumbnail Benchです。
登録者10万人以上の1,043チャンネルから、直近15本の長尺動画のサムネを集めました。
ショート動画は3段階の確認で外し、1万6,499件から1万1,223枚に絞っています。
ジャンルは11種類で、1ジャンル最大100チャンネルです。

顔が写っているサムネは全体の71%でした。
そのうち驚き顔は11%です。
顔ありのサムネ10枚のうち、驚いているのは1枚という計算になります。
いちばん多かったのは真顔の35%で、笑顔の32%が続きます。

ジャンル差は大きめです。
ゲームでは顔の4枚に1枚が驚き顔でしたが、フィットネスでは3%、金融は12%、コメンタリー(時事や話題への論評)は16%でした。
顔を出す割合も、Vlog・フィットネス・金融は9割近く、ゲームは47%、教育は57%です。

画像はイメージです

文字は「3語まで」より多い

文字入りのサムネは77%で、語数の中央値は4語でした。
「3語まで」という定番の助言に収まっていたのは、文字入りのうち10枚に4枚ほどです。
文字を入れないサムネは23%あり、料理では51%、ゲームは33%でした。
金融は6%しかなく、ほぼ必ず文字を入れています。

文字の色は白が68%、大文字が62%、縁取りや影・帯つきが73%でした。
赤・オレンジ・黄色の暖色を画面の15%以上に使うサムネは56%で、料理では82%に上がります。

登録者の規模で分けると、顔の割合は72%・68%・74%とほぼ横ばいでした。
変わったのは飾りのほうです。
登録者200万人超のチャンネルは、文字なしが32%(10万〜50万人の層は19%)、矢印が9%(同15%)、画面の切り抜き(スクリーンショット)が7%(同15%)でした。
大きいチャンネルほど足し算をしていない、という結果です。

伸びた回のサムネにも決定打はなかった

長尺サムネを8枚以上持つ609チャンネルでは、1日あたりの再生回数が最も多かった回のサムネを、同じチャンネルの他のサムネと比べています。
顔ありは72%と70%で、ほかの要素も差は2〜3ポイントに収まりました。
伸びた回のほうが、タイトルと同じ言葉をサムネで繰り返す割合がわずかに低かった(33%と35%)程度です。

ただし調査側も、この物差しはクリック率そのものではないと断っています。
クリック率は外から見えないため、1日あたりの再生回数で代わりに測っています。
そこには題材や投稿時期、おすすめでの扱いも混ざります。

1案で決めず、4案を並べる理由

「この要素を入れれば勝てる」がないなら、案を複数作って比べるしかありません。
サムネ生成ツールを提供する1of10は、1回の生成で4案を出す設計にした理由を自社のブログで説明しています。

自分で1案だけ作ると、比べる相手がいないので良し悪しが分かりません。
4案を並べると、顔の寄り方や被写体の位置の違いがすぐ見えます。
20案だと多すぎて選べない、というのが4に絞った理由です。

選ぶときの確認は4つ挙げられています。
縮めても読めるか、表情がはっきりしているか、1秒見て続きが気になるか、競合のサムネと並べて埋もれないか。
そのうえで上位2案をYouTubeのテスト機能で比べれば、視聴者の反応で決められます。

自分のチャンネルにどう影響するか

驚き顔が有効かどうかは、ジャンルと自分のチャンネルの数字でしか決まりません。
定番の型より、比較の手間を惜しまないことのほうが効きます。

  1. 自分のジャンルの「普通」を知る材料になります。
    ゲームなら驚き顔は4枚に1枚、金融は文字あり94%です。
    競合のサムネを10枚ほど並べ、顔・文字数・暖色の割合を数えてから、あえて外すか合わせるかを決めると迷いが減ります。

  2. サムネの文字は、タイトルと同じ言葉を繰り返さない方向で試す価値があります。
    差は小さいものの、伸びた回ほど重複が少なかったので、タイトルで言えない一言をサムネ側に置くのが試しやすい変え方です。

  3. 1本につき最低2案を作り、YouTubeのテスト機能にかける運用にすると、「驚き顔を入れるべきか」の議論を自分の視聴者の反応で決められます。
    画像生成AIで下書きを4案出してから人が仕上げる流れなら、手間も大きく増えません。

出典

  1. YouTube Thumbnail Study of Channels with 100K+ Subscribers Finds 'Shocked Faces' on Just 1 in 10 CoversNet Influencer
  2. Why Generate 4 Thumbnail Variations, Not 11of10

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