データ・調査

高額商品の下調べで信頼されるのはクリエイター38.4%・有名人8%、米富裕層500人の調査

  • 世帯年収15万ドル(約2,400万円)以上の米国人500人の調査で、高級品のレビューを最も信頼する相手はクリエイターが38.4%、有名人は8%でした。下調べの段階でYouTubeを見る人は48%です。
  • 作り込んだ広告より、その場で試す実演の方が品質への自信につながります。案件でも実演と説明の順番を変えるだけで、最後まで見られる形が変わります。
  • 商品レビューや比較動画を出しているチャンネルにまず関係し、高級ブランドの案件を狙うチャンネルや、動画から自社商品の販売につなげたい運営者にも効く数字です。
画像はイメージです

高級品レビューで信頼されるのはクリエイター38.4%

米国の広告調査会社Precisifyが、世帯年収15万ドル(約2,400万円)以上で高級品に関心があると答えた18〜60歳の米国人500人に聞きました。
商品を詳しくレビューする相手として誰を最も信頼するか、という問いです。
Net Influencerが調査内容を伝えています。

クリエイターやインフルエンサーを選んだ人は38.4%で、10人中4人近くになります。
友人や家族は29.5%で10人中3人、ブランドのアンバサダー(広告塔として契約した人)は23.1%、有名人は8%で10人に1人に届きません。
有名人と比べると、クリエイターは5倍近く信頼されている計算です。

ほぼ90%は、クリエイターがその場で商品を試す様子を見ると、作り込まれたテレビCMや動画配信の広告より品質に自信が持てると答えました。
10人中9人です。
効いているのは映像の豪華さではなく、試している過程そのものです。

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信頼を分ける5つの条件、実演と説明の順番が効きます

調査が挙げた条件は5つあります。
商品の価値と品質をはっきり示すこと、使い方や仕組みを見せること、映像の作りがていねいであること、ブランドに自然に溶け込んだ案件に見えること、買う人の利益を軸にした構成で売り込み色を前に出さないことです。
回答者の半分が「価値と品質をはっきり示すこと」を最重要に挙げました。

並び順を見ると、最初に来るのは実演です。
画質や音質は3番目で、話の中身より先に求められてはいません。

高額商品の下調べでYouTubeを見る人は48%です

5,000ドル(約80万円)以上の買い物を調べるとき、YouTubeやSNSをどの段階で見るか。
多かったのは「じっくり調べてレビューを見る段階」で48%でした。
比較検討の段階は22%、最初に商品を知る段階は17%です。
情報をいちばん欲しがっているタイミングで、10人中5人が動画に来ている計算になります。

二つのブランドで最後に決めきれないとき、YouTubeやSNSのレビュー動画が決め手になったと答えた人は男性54%、女性52%でした。
ブランドの公式サイト、友人や家族、店頭の販売員より上です。
直近の高級品の購入で関わった動画サービスを聞いた問いでは、YouTubeが56.5%で最多でした。
TikTokが49.4%、Instagramが40.2%と続きます。
すでに購入を考えている人の44%は、YouTube広告で関心を引き戻されたと答えました。

毎日1時間以上YouTubeを見る人は68%で、10人中7人近くです。
TikTokの61%、Instagramの58%を上回りました。

テレビでYouTubeを見る人は71%に増えました

過去1年でテレビ画面でのYouTube視聴が増えたと答えた人は71%です。
長尺のYouTube動画を見る端末はスマホが71.7%、ノートPCが56.4%、テレビ画面が39.4%でした。
主役はスマホのまま、テレビが伸びている形です。

セリーヌはクリエイター起用で韓国の事業を伸ばしています

ブランドごとの認知度と購入率の差も調べています。
ルイ・ヴィトンは認知70%に対して購入55%、エルメスは認知59%に対して購入44%でした。
ファッションブランドで差が最も小さかったのはセリーヌで、認知38%・購入29%の9ポイント差です。
Precisifyはこの理由を、K-POPファン層を意識したアンバサダー起用などクリエイターとの組み方に求めています。
セリーヌの韓国での営業利益は前年比591%増(約7倍、Economic Times調べ)で、K-POPアーティストを起用したキャンペーン動画は80万3,000回再生されました。
時計・宝飾ではロレックスが認知67%・購入51%で最も差が小さい。

米国の富裕層500人の調査、日本での傾向は不明です

対象は米国の富裕層500人で、高級品に関心があると自分で答えた人たちです。
日本の視聴者に同じ傾向が当てはまるかは原文に書かれていません。
年齢別には18〜35歳で31%、36〜60歳で27%という数字も示されていますが、全体の38.4%とは整合しません。
原文の記載のままです。

※円換算は1ドル=160円(2026年8月時点の目安)です。

自分のチャンネルにどう影響するか

この調査は米国の富裕層と高級品が対象なので、数字そのものを日本のチャンネルに移すことはできません。
ただ、購入までのどの段階で動画が見られているかという順番は、動画の作り方にそのまま使えます。

  1. 商品を扱う動画があるなら、冒頭で「何を試すのか」を先に見せておくと、下調べの段階で開かれたときに離脱されにくくなります。
    結論だけを話すより、試している過程を残した方が、同じ商品でも信用のされ方が変わります。
  2. 案件を受けるときは、価値と使い方を先に、売り込みの言い回しを後ろに置く順番にしておくと、広告だと分かっていても最後まで見られやすくなります。
    案件であることの表示は冒頭か概要欄で済ませ、動画の中身はレビューとして成立させる形が合います。
  3. 商品レビューや比較動画の再生回数が伸びているなら、その動画の先に自分の商品や講座を置いておくと、購入を考えている熱が冷める前に次の一手を渡せます。
    単価の高い商材を扱うチャンネルほど、この置き場所で結果が変わります。

出典

  1. Affluent Shoppers Trust Creators Nearly 5x More Than Celebrities, YouTube Anchors Luxury Purchase Journey, per ReportNet Influencer

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