YouTubeの文化調査、14〜44歳の67%が「身近に誰も見ていないチャンネル」を視聴
- YouTubeがNRGと共同でデータを集めた文化調査で、14〜44歳の67%が身近に誰も見ていないチャンネルを5年前より多く見ていると分かりました。主流は消えず、細かく分かれた形で残っているという結論です。
- 同じ調査では、YouTubeに出てくると物事が本物らしく感じると答えた14〜44歳が65%います。登録者5億人を超えるチャンネルが現れ、細分化の先にYouTube版の主流ができています。
- ニッチな題材を扱うチャンネルの運営者にまず関係します。身近な誰かと共有されなくても見られる視聴者が増えた前提で、企画と流入元の見直しを考える材料になります。

YouTubeの最新レポート、14〜44歳の67%が誰にも共有していないチャンネルを見ています
YouTubeが調査パートナーのNRGとデータを集めてまとめた文化・流行のレポートが公表されました。
海外メディアのTubefilterが伝えています。
テーマは「共通の話題、いわゆる主流はもう存在しないのか」です。
調査は、主流が消えたかどうかを直接聞いているわけではありません。
視聴の実態から入っています。
14〜44歳の67%が、自分が個人的に知っている誰も見ていないチャンネルを5年前より多く見ていると答えました。
10人集まれば7人近くが、身の回りの誰とも共有していないチャンネルを日常的に見ている勘定です。
調査対象の国や地域、回答者数は原文に書かれていません。
日本の視聴者が同じ割合かどうかは分かりません。

話題作の認知は1割減り、大ファンの割合は4%増えました
レポートは、文化が細かく分かれている事実も認めています。
2017年と比べて、劇場公開される話題作を知っている人の割合は1割近く下がりました。
その一方で、そうした作品の「大ファン」と答えた人の割合は2017年から4%増えています。
100人のうち4人が増えた計算です。
知っている人は減り、濃く追う人は増えた。
動画の世界でも見覚えのある形です。
再生回数は伸びないのに、コメント欄に濃い人が集まっている、あの状態です。
Robloxやアニメ、BackroomsはYouTubeから映画館へ
ニッチなファンの熱が主流を作った例として、レポートはRobloxとアニメを挙げています。
もう一つ、具体的な題材があります。
Backroomsです。
Kane ParsonsさんのYouTubeチャンネルから始まり、視聴者が設定や背景を掘り下げ、考察を重ねるうちに熱いコミュニティになりました。
いまは映画館でヒットしています。
YouTubeがなければこの流れは起きなかった、という位置づけです。
Digital platforms fundamentally transform how audiences experience what they encounter.
レポートはこう書いています。
デジタルの文化はもともと参加型で、その力学を自分から取り込んだ題材は、予想もしない場所から主流へ加速するという意味です。
14〜44歳の65%が「YouTubeに出ると本物らしく感じる」と回答
NRGの調査では、14〜44歳の65%が「ある物事がYouTubeに出てくると、より本物らしく、正当に感じる」という考えに同意しました。
10人に6人以上です。
作品や商品の信頼が、YouTube上で作られる人が多数派になった数字です。
企業案件を受ける立場なら、企業がYouTubeを選ぶ理由がここにあります。
登録者5億人を超えるチャンネルが存在する規模になりました
YouTubeは昔の単一の主流を戻せるわけではありません。
ただ、登録者5億人を超えるチャンネルが現れる規模になりました。
一つの場所にそれだけの人数が集まれば、それだけで新しい主流が成立します。
レポートは、細かく分かれた文化の上にYouTube版の主流が重なっている、という見方をしています。
チャンネル運営の目線で読むと、このレポートは「全員が同じものを見る時代は終わった」という話ではありません。
共有されなくても見られる場所ができ、その中で濃く追う人の数が意味を持つようになった、という話です。
日本の視聴者がどうなのかは原文に書かれていないので、自分のチャンネルの流入元とコメント欄を見て、当てはまるかどうかを確かめる形になります。
自分のチャンネルにどう影響するか
自分のチャンネルの流入元を分けて見たことがあるなら、このレポートの数字は身近に感じられます。
視聴者が自分専用のフィードを持っている前提で、次の企画を選ぶ材料になります。
ホームとおすすめの流入元を分けて見ておくと、企画の当て先が見えます。
身の回りの誰とも共有されていないチャンネルが67%まで増えているなら、「知っている人に教えてもらう」前提の企画は刺さりにくくなります。
検索から来る人とおすすめから来る人に、それぞれ1本ずつ当てる発想のほうが現実的です。考察の余地がある題材を1つ持っておくと、コメント欄が育ちます。
Backroomsは視聴者が設定を掘り下げたことで映画館まで届きました。
世界観やシリーズものを続けるときは、答えを出し切らず、視聴者が自分の解釈を書き込める余白を残しておく形です。「本物らしさ」はYouTube上での積み重ねで作られます。
65%がYouTubeで見たものを本物らしく感じると答えた調査は、案件の場面で効きます。
企業に提案するとき、自分のチャンネルで商品をどう紹介してきたかの動画を1本添えられると、説明の手間が減ります。
調査対象の年齢や国は原文に書かれていないので、自分の視聴者層と重なるかは数字を見て判断する形になります。

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