YouTubeが案件動画を広告に使える新機能、カナダではテレビで2クリック購入に
- YouTubeが案件動画を広告として配信できる新機能の提供を始めました。カナダでは接続テレビで2クリックの購入が今年後半に始まります。案件の契約と物販の導線に効く変更です。
- 案件動画が広告枠に回ると、動画の届く先がチャンネルの外にも広がります。YouTubeは買い物関連の動画が350億時間見られたと説明しており、物販の入口が太くなる流れです。
- 企業案件を受けているチャンネルと、物販やアフィリエイトで収益を作っているチャンネルにまず関係します。対象国は原文に書かれておらず、日本での扱いは不明です。

案件動画を広告に使える新機能、提供は開始済み
9月17日、トロントで開かれたマーケティングイベント「YouTube Features」で、YouTubeは買い物と広告の新機能を発表しました。
会場ではカナダ向けの番組群も披露されています。
この発表はNet Influencerが伝えました。
読者の運営に効くのは「Creator Partnerships Boost」です。
広告主が、AIを使った広告配信の中で、クリエイターの動画を広告として宣伝できる仕組みです。
原文は、この機能がすでに提供を始めていると書いています。
同じイベントで発表されたGoogle Payの決済が「今年後半」とされているので、それより先に動いている扱いです。
対象となる国は原文に明記されていません。
日本のチャンネルから使えるかどうかも分かりません。
この機能を使うのは広告主の側で、クリエイターが自分で申し込む種類のものではありません。
報酬がどう動くかについても、原文は触れていません。
案件として動画を出す立場では、自分の動画がチャンネルの外の広告枠にも流れる、という変化になります。

カナダでは接続テレビで2クリックの購入が始まる
もう一つが買い物の機能です。
Buy with Google Payが今年後半にカナダへ入ります。
視聴者は接続テレビ(テレビにつないでYouTubeを見る端末)の画面上で、2回の操作で購入を終えられます。
スマホを取り出さずに買える導線です。
これはこの1年続いているショッピング強化の延長にあります。
8月には米国のショッピングアフィリエイトプログラムにAmazonが加わりました。
Nike、Etsy、Best Buyなどが並ぶ枠に足された形です。
YouTubeは、買い物に関連する動画がこれまでに350億時間見られたと説明しています。
1本10分の動画に置き換えると、延べ2,100億回分に相当します。
日本でこの決済が使えるようになるかは、原文に書かれていません。
商品に触れた動画のあと、検索は13倍・購入は5倍
YouTubeはイベントで、カナダの調査会社Numerisのデータとして、カナダ人の79%が最も信頼する動画プラットフォームにYouTubeを挙げたと紹介しました。
10人のうち約8人です。
クリエイターが動画で商品に触れたあと、視聴者がその商品を検索する確率は13倍、購入する確率は5倍になるとも説明しています。
カナダでの数字なので、日本の視聴者が同じように動くとは限りません。
それでも、案件の提案資料に数字を載せるときの出どころとして覚えておく価値はあります。
企業側の事例として挙がったのは、カナダの銀行RBCです。
YouTubeは、RBCが「デジタル優先のYouTube戦略」に切り替え、Shortsを軸に複数の広告フォーマットと、オリンピック、米国の大学バスケの大会March Madness、NFL、FIFAといったイベントを組み合わせたと説明しました。
その結果、ブランドを購入の候補に入れる人の割合は13%増えています。
100人分だった効果が113人分になった計算です。
ここで出てくる数字はカナダの調査にもとづくもので、日本の視聴者を対象にしたものではありません。
案件の契約で決めておきたい動画の使い道
案件動画が広告として配信されるなら、その動画がどこで、いつまで、誰に向けて流れるのかを決めておく必要が出てきます。
これまでの案件は、チャンネルに公開して終わりに近い形でした。
広告枠に回る場合は、公開したあとも配信が続きます。
契約に書く項目が一つ増える、というのがこの発表の実務的な意味です。
買い物のほうは、テレビの大画面で購入が完結する設計がカナダで始まります。
日本でも同じ設計が入るかは原文に書かれていませんが、物販やアフィリエイトを回しているチャンネルは、視聴者がどの端末で買うのかという前提が変わる可能性があります。
自分のチャンネルにどう影響するか
案件動画が広告枠に回るなら、手元の契約の読み直しが先に来ます。
買い物の導線はまだカナダの話ですが、今から用意できることもあります。
進行中の案件契約を1本開いて、動画を広告や別の場所で使うときの条件が書かれているかを見ておくと、新機能が日本に入ったときに慌てずに済みます。
書かれていなければ、次の案件で足す項目としてメモしておくのが早いです。提案資料で使う数字の出どころを1つのメモにまとめておくと、商談で「その数字はどこから」と聞かれたときに答えられます。
今回の検索13倍・購入5倍はカナダの調査なので、自分のチャンネルの実績と混ぜずに分けて管理しておくといいです。物販やアフィリエイトを回しているなら、視聴者がどの端末で買っているかを書き出すのが先です。
テレビで購入が完結する設計が広がれば、概要欄のリンクの置き方や誘導の言葉も変わります。

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