事例・戦略

YouTubeの共同チャンネルを原作に、無料配信のTubiで6話の番組を公開

  • YouTubeチャンネル「The Besties」が原作の全6話シリーズが、無料で見られるTubiで10月13日に世界配信されます。原作の登録者は合計1,300万人を超え、動画の外に企画を出す形の実例になります。
  • 米国ではYouTubeで当たった企画を、動画の外の脚本付き番組として別の配信先に置く例が続いています。制作を担うスタジオは40以上の配信先を持っています。
  • 同じ人物と世界観を繰り返し使っているチャンネルの運営者に効く話です。特に子ども向けや10代向けで、シリーズとして見せられる企画を持つチャンネルほど関係が深くなります。
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6話のシリーズが10月13日、Tubiで世界公開

YouTubeで活動するMackenzie TurnerさんとLael Hansenさんの新シリーズ「The Besties in Haunted High」が、無料で見られる動画配信サービスのTubiで公開されます。
全6話で、10月13日に世界同時配信です。
Deadlineが報じた内容をNet Influencerが伝えています。

1話は30分です。
ハロウィンのダンスパーティーが終わったあとの学校に2人が取り残され、6つのゲームをクリアして、追いかけてくる超自然的な存在から逃げ出す話です。

原作は、2人が共同で運営するYouTubeチャンネル「The Besties」です。
Turnerさんのチャンネルが登録者780万人、Hansenさんが190万人、共同チャンネルが330万人で、合計は1,300万人を超えます。
番組の出発点は、すでに人が集まっている場所にあります。

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YouTubeの共同チャンネルを脚本付きの番組にする

立ち上げたのは、クリエイターの企画を配信向けの作品にするスタジオのpocket.watchです。
Turnerさんは原作の着想と共同脚本に加えて、制作総指揮にも名前を連ねています。
pocket.watchの最高コンテンツ責任者Albie Hechtさん、創業者でCEOのChris M. Williamsさんも制作総指揮で、監督はHechtさんが担当します。

Hechtさんは、Turnerさんが築いたファン層の濃さと、視聴者が求めてきた脚本付きの語りをこの番組が形にしている点を挙げました。

Mackenzieはクリエイターの世界でもっとも反応の濃いファン層を築いてきた一人で、「The Besties in Haunted High」は、彼女の視聴者がずっと求めてきた脚本付きの語りを形にしたものです

Tubi側では、クリエイター向け企画と事業開発を担当するゼネラルマネージャー兼副社長のRich Bloomさんが、クリエイター自身の視点で語られ、視聴者の関心に直接届く話が自分たちの視聴者に響くという趣旨のコメントを出しています。
2人は共同声明で、YouTubeでコミュニティが愛したシリーズがTubiでもっと多くの人に届くようになり、pocket.watchと一緒に誰でも無料で見られる番組にしたと述べています。

配給先は40以上、同じ企画を別のサービスへ

pocket.watchが作品を届けている先は40以上あります。
Hulu、Disney+、Peacock、Paramount+、Amazon Prime Video、The Roku Channel、Samsung TV Plusが並びます。
Turnerさんは個人のシリーズがすでにHuluで配信中で、36人のクリエイターを集めたpocket.watchの「Rabbit Hole」は7月にDisney+とHuluで始まり、出演者の合計フォロワーは6億7,500万人です。

制作中の企画も3本あります。
Kids Diana Showと組み、Amazon MGM Studiosと作る「Love Diana: Music Hunters」は2027年1月にPrime Videoで始まります。
ゲーム系の2人組Maizenとのホリデー特番は、今年の後半に複数の有料サービスで公開されます。
DeeDee Showなど5組が出演する「Captain Future Pirate: Chedda Quest」は、pocket.watch自身の会員制サービス「Ryan and Friends PLUS」向けです。

同じ作り手の企画が、別のサービスへ順番に置かれていく形です。
YouTubeが入口になり、出口は自社サービスを含む複数の配信先になります。

この形が成り立つ条件は、先にいるコミュニティ

原文は米国のキッズ・ティーン向けの事例で、日本のチャンネルや国内の配信サービスに同じ形を持ち込めるかは書かれていません。

それでも、前提になっているものは読み取れます。
番組の元にあるのは、すでに視聴者がついている共同チャンネルです。
コミュニティの反応が先にあり、そこから脚本付きの番組にしています。
Turnerさんも原作・共同脚本・制作総指揮の3つに関わっており、作り手の側に企画が残っています。

自分のチャンネルにどう影響するか

自分のチャンネルに、同じ人物と世界観を何本も使える企画があるか。
外に持ち出す前提で見直しておくと、置き場所を探すときの説明が短くなります。

  1. 繰り返せる企画を棚卸ししておく。
    原作になった「The Besties」は、2人がもともと運営していた共同チャンネルです。
    キャラ、掛け合い、決まったルールのある企画は、動画の外でも同じ形で使えます。
  2. 番組化の相談に入る前に、制作のどこまで自分が関わるかを決めておく。
    Turnerさんは原作の着想・共同脚本・制作総指揮の3つに名前を連ねています。
    関与の範囲を先に決めておくと、次の企画でも同じ立場を取りやすくなります。
  3. 窓口になる相手が置き場所をいくつ持っているかを確認しておく。
    pocket.watchは40以上の配信先を持ち、同じ作り手の企画をHulu、Disney+、Prime Video、自社の会員制サービスへ順に置いています。

出典

  1. Pocket.watch Expands to Tubi With YouTube Duo’s Halloween Series ‘The Besties in Haunted High’Net Influencer

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