事例・戦略

ピアーズ・モーガンのUncensoredがYouTube視聴者を有料購読へ

  • ピアーズ・モーガン氏のUncensoredが10月19日から有料購読を始めます。YouTubeで集めた視聴者を会員に変え、広告以外の収入を増やす狙いで、4本のニュースレターと新サイトを同時に公開します。
  • 広告収益はおすすめの出方や1000回再生あたりの単価で毎月動くため、自社で客を持つ経路があると収入の変動をやわらげられます。無料配信から有料へ重ねる順番も参考になります。
  • YouTubeを入口に会員制や講座、グッズを売りたいチャンネル運営者です。登録者の数より、動画の外でも追いかけてくれるファンが何人いるかが分かれ目になります。
画像はイメージです

ピアーズ・モーガン氏が2024年2月に立ち上げたメディア会社Uncensoredが、初めての有料購読サービスを出します。
同社のラシダ・ジョーンズCEOが明らかにしたもので、米メディアのAdweekが伝えています。

始まるのは10月19日です。
週1本のニュースレターを4種類、扱うテーマごとに1つずつ配信します。
Piers Morgan Uncensored、History Uncensored、The Royals Uncensored、Football Uncensoredの4つです。
同じ日に新しいウェブサイトも公開します。
ニュースレターとサイトはどちらも、ニュースレターの配信とサイトの作成をまとめて扱えるサービス「Beehiiv(ビーハイブ)」の上に作ります。

この商品で同社が狙うのは、YouTubeで集めた視聴者の一部を、お金を払う会員に変えることです。
広告収益だけに頼らない収入の形へ広げる動きのひとつ、という位置づけが示されています。

有料購読の価格も会員数の目標も原文にはない

いちばん気になる数字は、この発表には入っていません。
有料購読の値段、集めたい会員数、いまのYouTubeチャンネルの登録者数、有料に移したい人の割合、収入の見込み額。
いずれも原文では明らかにされていません。
何をいくらで売るのかは、10月19日の公開を待つことになります。

分かっているのは形です。
テーマを4つに分けること、週1本のペースであること、ニュースレターとサイトを同じ日に出すこと、その両方を1つのサービス上に置くこと。
この4点が、日本で同じことを考えるときに持ち帰れる具体的な部分です。

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YouTubeの視聴者を自社の客に変える狙い

この発表で押さえておきたいのは、売り物の中身より置き場所です。
YouTubeの広告収益は、おすすめにどれだけ載るか、1000回再生あたりの単価がいくらかで月ごとに動きます。
同じ動画でも、翌月の入金が前月と変わるのは普通に起きます。

ここからは原文の事実を踏まえた読みになります。
動画の外に自分の接点を持っておくと、その変動と切り離した収入の柱を1本立てられます。
メールアドレスに届くニュースレターは、YouTubeのおすすめを経由せずに読者のところへ届く数少ない経路です。
広告の単価が下がった月でも、会員の数と支払いは別の理由で決まります。

逆に、動画を見た人が「この人の話をもっと聞きたい」と思わなければ、有料の入口を置いても人は入りません。
動画の題材が一回落ち着く話か、何度も見返したくなる調べ物の話かで、手元に置いてもらえるかどうかが変わります。

4つのテーマに分けて同時に立ち上げる設計

Piers Morgan Uncensored、History Uncensored、The Royals Uncensored、Football Uncensoredの4つは、同じ視聴者を興味ごとに分けた形です。
歴史だけを追いたい人、王室だけを追いたい人に、それぞれ別の入口を用意します。

ニュースレターとサイトを同じ日に出すのは、動画から来た人の受け皿を1日でそろえる組み方です。
すべてをBeehiivの上に置くので、配信とサイトで別々の仕組みを組み合わせる手間はかかりません。
有料の機能をどこまで使うかは、原文では分かりません。

日本のチャンネルならどこから手をつけるか

有料の会員制から始める必要はありません。
Uncensoredの形は、無料のニュースレターを先に動かして、その上に有料の部分を重ねる順番です。
日本のチャンネルなら、まず週1本の無料配信を3か月続けて、本編の制作時間を削らずに書けるかを確かめるのが先です。
続かない速さで始めると、本編の投稿ペースまで崩れます。

無料の配信で反応の強いテーマが1つ見つかったら、そこだけを有料に分けます。
4つ同時に有料の入口を作れば、それぞれに書く量が要ります。
1本ずつ増やすほうが、読者が何にお金を払っているのかもはっきりします。

YouTubeの中で完結させない、というのがこの発表のいちばん大きな点です。
このニュースレターを日本の視聴者が読めるかどうかや価格は、原文に書かれていません。

自分のチャンネルにどう影響するか

収入の柱が広告だけなら、動画の外側に受け皿を1つ用意しておくと、落ち込んだ月の穴を別の収入で埋められます。

  1. まず集めるのはメールアドレスです。
    無料のニュースレターを週1本、3か月続けて、本編の制作時間を削らずに書けるかを測ります。
    ここで生活が破綻するペースなら、有料の会員を増やす前に配信の設計を軽くします。

  2. 有料にするテーマは、コメント欄とアナリティクスで見つけます。
    何度も見返されている動画、追加の質問が繰り返し来る話題は、手元に置いておきたい需要があるサインです。
    再生回数が伸びた動画より、コメントの濃い動画のほうが有料向きのことがあります。

  3. 有料の入口はテーマを分けた数だけ増やせますが、同時に増やすと書く量が跳ね上がります。
    Uncensoredは4本を同じ日に出す形ですが、1〜2人で回しているなら1本から始めて、反応を見てから2本目を足す順番のほうが続きます。

出典

  1. Piers Morgan’s Uncensored Launches Paid Tier to Own Its Audience Beyond YouTubeAdweek

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