データ・調査

YouTubeも含む健康系53万投稿、サプリは66%が案件 出典は9%

  • ピュー研究所が、健康と美容を発信する人の投稿53万5,512本を分析しました。対象にはYouTubeも含まれ、サプリや市販薬の投稿は3本に2本が案件です。
  • 案件が集まるジャンルほど外部の出典や害の警告が少なく、売れやすい題材と根拠が示される題材が重なっていません。
  • サプリやフィットネス、美容の動画で案件を受けるチャンネルにまず関係し、健康系の企画を出す運営者全体の判断材料になります。
画像はイメージです

ピュー研究所が、健康と美容を発信する人の投稿53万5,512本を分析しました。
サプリやフィットネスの動画で案件を受けているなら、同じジャンルの相場として読める数字です。

YouTube・TikTok・Instagramの53万本、対象は英語の発信者

対象期間は2026年2月から4月です。
Instagram、TikTok、YouTubeの3媒体から、どれか1つでフォロワー10万人以上を持つ6,334人を選びました。

投稿の分類には自動の文字起こしを使っています。
音声や画面に出た文字、字幕を解析し、人が付けた見本と突き合わせて確かめました。
医療の話と判定した投稿から病名を拾う作業には、OpenAIのGPT-5.4 Miniを使ったと書かれています。

媒体別の内訳は公表されていません。
ここから先の数字は、YouTubeだけの基準ではないんですよね。
3媒体を合わせた平均として読む必要があります。

画像はイメージです

案件や利用の促しは10本に4本、発信者の92%が時々は出す

全体の38%の投稿が、案件の開示か、商品・サービス・会員の利用を促す内容を含みます。
10本のうち4本です。

人単位で見ると、92%が少なくとも時々は出しています。
10人に9人。
投稿の半分を超えて促しを入れている人も、3分の1ほどいました。

市販薬とサプリの投稿は3本に2本が案件

ジャンルで大きく開きます。
市販薬とサプリの投稿は66%、3本に2本です。
調査した中で最も高い数字でした。

メンズヘルスと身だしなみは56%です。
栄養と長寿が52%で続きます。
半分を超えるジャンルが並びます。

肩書きでも差が出ます。
管理栄養士と栄養士は43%が投稿の半分超で促しを入れます。
相補・代替・統合医療の関係者(通常の医療に民間療法などを足す人たち)は41%でした。
活動家は19%で、最も低い数字です。

外部の出典を示すのは100本に9本、害の警告は11本

健康について主張しながら外部の出典を示す投稿は9%です。
100本に9本。
10本に1本にも届きません。
害について警告している投稿は11%でした。

この2つは一緒に動きます。
出典を示す投稿のうち、およそ4割は害の警告も添えています。

ただし、どちらも案件の多いジャンルからは離れた場所に集まります。
健康政策は投稿全体の2%、50本に1本しかありません。
その半分が外部の出典を示し、46%が害にも触れています。
一方、最多ジャンルのフィットネスは投稿の25%、4本に1本です。
害の警告はおよそ12本に1本しかありません。

出典を示す研究者は30%、資格なしは10本に1本未満

研究者と名乗る人は30%の投稿で出典を示します。
調査した中で抜けて高い数字です。
相補・代替医療の関係者は22%の投稿で害を警告しました。
研究者が21%、従来の医療の専門家が20%で続きます。

資格を書いていない人、コーチやアスリートと名乗る人は、出典も警告も10本に1本に届きません。

医療の話題は資格のある人に偏ります。
従来の医療の発信者は30%の投稿で病状を扱っています。
処方や医師の関与が要る治療には、38%で触れました。
相補・代替医療の発信者は35%で病状に触れています。
資格を書いていない人でも、10本に1本は病状に触れました。

発信の中身は生活習慣寄り、10本に3本は健康の話なし

投稿の54%が、フィットネスや栄養、習慣づくりといった生活習慣の話題です。
病状や治療、メンタルヘルスに触れるのは34%でした。
健康や美容にまったく触れていない投稿も、10本に3本あります。

病名まで書いた投稿では、がんが8.5%で最多です。
不安とうつが7.5%、糖尿病と予備群が7.2%と続きます。
100本あたりに直すと、いずれも7本から9本の範囲です。

案件が集まる題材と、根拠が示される題材は別

この調査で見えるのは、売れやすい題材と根拠が語られやすい題材が重なっていないという構図です。
どちらが原因かは原文に書かれていません。

日本のチャンネルはこの調査に入っていません。
それでも、サプリやフィットネスの動画で案件を受けているなら、同じジャンルの人がどれくらい案件を出し、どれくらい根拠を示しているかの目安になります。

出典: Net Influencer

自分のチャンネルにどう影響するか

サプリやフィットネス、美容の動画で案件を受けているなら、まず自分の数字を数えておくと、ジャンル平均と比べられます。
Studioの「コンテンツ」で動画の本数を確認し、そのうち案件が入っている本数を数えるだけです。
出典を示しているのは同じジャンルで100本に9本ほどなので、根拠がある話題では出典を概要欄に1行添えるだけで、周りとの見え方が変わります。

これから案件を出す人は、どの題材に案件が集まりやすいかを先に押さえておくと、企画との噛み合わせを考えやすくなります。
研究者と名乗る人でも出典は30%です。
資格や肩書きを出しているかどうかも、視聴者が判断する材料になります。

出典

  1. Health Topics With the Most Influencer Promotions Often Have Fewer Source Citations, Research FindsNet Influencer

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