法務・判例

EFFが画像をすべて人手制作と明言、AI生成の著作権リスクを回避

  • EFFがブログや寄付グッズ用の画像はほぼ全て人手制作で、AI生成はごく稀だと明言しました。
  • 理由は、AI生成画像の著作権リスクを避け、全画像をCC-BYライセンスで公開し続けるためです。
  • YouTubeのサムネイルや素材をAI生成で作る運営者にとって、権利確認の重要性を再認識させる内容です。
画像はイメージです

EFFが明かした画像制作ポリシー

電子フロンティア財団(EFF)は、支援者から寄せられた「ブログや寄付のお礼に使う画像はAIで生成しているのか」という質問に答える形で、自身の画像制作ポリシーを公開しました。
EFF Deeplinksによれば、EFFが使う画像はすべて人間のデザイナーが手がけており、AIによる自動生成は「ごくまれな例外」を除いて行っていないとのことです。

この決定はEFFのデザインチームによる内部分決であり、AI技術そのものを否定するものではありません。
むしろEFFは、技術者がAIツールを開発する権利や、一般の人が合法的に利用する権利をこれからも擁護すると強調しています。

画像はイメージです

AIを使わない理由は4つ

EFFは、なぜ人間の手で作るのかについて4つの理由を挙げています。

1点目は知見と経験です。
EFFのデザイナーは弁護士や技術者、活動家と長年協働してきた経験があり、その知識を画像に反映することで、扱う問題がより明確で魅力的になると考えています。

2点目はコンテンツとの一貫性です。
サイトの文章は人間が書いており、それを飾る画像も人間が作ることで、支援者が感じる誠実さや信頼性を画像からも伝えられます。

3点目は美的な好みとコントロール性です。
手作業の工程自体をデザイナーが好んでおり、仕上がりの満足度も高い。
記事ごとに複数バージョンを用意する柔軟性も保てます。
多少時間はかかりますが、長く使える良いものができると判断しています。

4点目は著作権リスクです。
AI生成画像は、既存の著作物を侵害している、あるいは侵害していると見なされる可能性があります。
EFFはすべての画像をCreative Commons Attribution(CC-BY)ライセンスで公開しているため、万一の紛争を避けたい。
自前で生成することで、訴訟を恐れずにデジタル権利の活動を続けられるようにしています。

画像右下にクレジット表記を追加

EFFはこの方針を明確にするため、今後すべてのバナー画像の右下に「Image created by EFF」という小さなクレジットを入れるとしています。
ごくまれに、デザイナーがAI生成画像を作品の一部分として使う場合には、その要素と使用した生成ツール名を併記するそうです。

この発表は、AI生成画像の利用について各組織や個人が自分で判断すべきだというEFFの姿勢も示しています。
強制ではなく、あくまでEFFのブランドに合わせた選択だとしています。

クリエイターへの参考ポイント

今回の発表は、YouTube運営者にとっても考えさせられる内容です。
特に、サムネイルや記事用の画像をAI生成で用意している場合、その権利関係をきちんと確認できているかどうかが問われます。

EFFは全画像をCC-BYライセンスで公開しており、クレジット表記をすれば誰でも再利用できます。
高解像度版はFlickrで公開され、メールでのリクエストにも応じています。
デザインリソースが足りないクリエイターにとっては、こうした素材を活用するのも一手です。

そして、EFFが制作工程を明かしたように、自分のチャンネルでもどのように画像を作っているかを公開することが、視聴者からの信頼につながる事例になるでしょう。

この記事では、EFFの政策を紹介しましたが、AI生成が悪いというわけではありません。
重要なのは、自分が使う画像の出自と権利を把握しているかどうかです。

自分のチャンネルにどう影響するか

まず確認したいのは、あなたが画像生成AIをどの工程で使っているかです。
YouTubeではサムネイル、アイキャッチ、動画内の挿し絵などが候補になります。
ここではEFFの発表から得られる3つの行動ヒントを紹介します。

  1. 生成ツールの利用規約を確認しておくことをおすすめします。
    商用利用の可否や生成画像の権利帰属はサービスによって異なるため、使い始める前に目を通しておくと後で困りません。

  2. 公開する画像の権利を整理しておくと役立ちます。
    EFFが画像の出所を明示しているように、あなたもAI生成が混ざっていないか履歴を残しておけば、万一のクレームに対して説明ができます。

  3. 制作工程を透明化すると、視聴者の信頼につながります。
    EFFが「Image created by EFF」と明記したように、画像の出自を公開するのは、誠実さを示す有効な手段です。
    概要欄やブログで説明するだけでも効果があります。

出典

  1. Who (or What) Generates Images for EFF?EFF Deeplinks

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