収益化・規約

YouTubeの収益制限、体重や減量の数字も対象 過去動画339本を非公開にした例

  • YouTubeの摂食障害に関する収益化の制限で、体重やBMIの開示、過食を生々しく見せる映像も対象になることが分かりました。韓国では収益化を失った運営者が過去動画339本を非公開にしています。
  • 同じ大食い動画でも、食べた量や減った体重の見せ方で収益化の可否が分かれます。YouTubeの担当者は、10代を含む視聴者を守るためだと説明しています。
  • 大食いやダイエット、体重の変化を題材にしているチャンネルにまず関係し、過去の動画を大量に抱える長く続くチャンネルほど見直しの手間が増えます。
画像はイメージです

韓国で大食い(モクバン)とダイエットの動画を出してきた運営者が、広告収益を失って投稿を止めたり、何年分もの動画を非公開にしたりしています。
ソウル経済新聞の英語版が報じました。
YouTubeが摂食障害に関わる内容と、その広告収益により厳しい基準を当て始めたためです。

登録者1,350万人の大食いチャンネルを運営するTzuyangは、9月21日に公開した動画でこう話しました。

控えめに食べるYouTuberになる

同じ動画では、たくさん食べることはもう流行ではないと言われている、という認識も示しています。
この発言は韓国語からのAI翻訳を経ており、原文どおりの言い回しではないと元記事に注記されています。

収益制限の対象は食べる量だけではない

YouTubeの基準は、食べる量だけを見ているわけではありません。
ガイドラインでは、最低体重やBMI(体格指数)を開示する内容、減量の数字を繰り返し見せる内容も広告の制限対象です。
極端に細い体型を強調する表現も同じ扱いになります。

過食を生々しく見せる映像、食べ物を隠したり過度に溜め込んだりする行為、嘔吐や下剤の乱用、極端なカロリー消費だけを狙った運動も罰則の対象になります。
同じ大食い動画でも、食べた量や減った体重の見せ方で、収益化できるかどうかが分かれます。

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YouTubeの担当者、10代を守るためと説明

方針そのものは今回が初めてではありません。
YouTubeは2023年から、摂食障害を美化する内容や、未成年がまねしうる内容を管理してきました。

YouTubeの担当者は韓国のニューシス通信に対して、精神保健の専門家と協力しながら、10代へのおすすめの出し方と有害なコンテンツのポリシーを改善し続けていると説明しました。
あわせて、自傷や摂食障害を助長・美化・推奨する内容はポリシーで厳しく禁止しており、収益化の対象になるコンテンツにはさらに厳しい基準を当てている、と述べています。

この発言で押さえておきたいのは、判定が動画の削除ではなく収益化の停止だという点です。
動画は残ったまま広告だけが外れる形なので、見せ方を直して出し直せるかどうかは、原文では明らかにされていません。

収益化を失った運営者、過去4年分の339本を非公開に

登録者約45万人のダイエット系チャンネルを運営するSalppaejoは、収益化を失ったと伝えています。
どの内容が罰則の対象になるのか分からないとして、新しい動画の投稿を止めました。

登録者約10万人のMisoは、収益化の停止を通知されたあと、4年間に投稿した動画のうち339本を非公開にするか削除しました。
1年あたり約85本のペースです。
過去のダイエット体験を振り返る動画も指摘されたといいます。

審査で見られるのは、題材そのものより数字の見せ方です。
体重や食事の数字、具体的な減量方法が動画に入っていると、摂食障害を助長する意図がなかったとしても、10代のようなリスクの高い視聴者に与える影響が検討されます。

長く運営してきた人ほど、過去の動画まで確認する負担を負うことになりました。
基準がどこまで及ぶのか分からないという運営者が複数いることも、原文は伝えています。
美化や助長をしていない普通の大食い動画や、個人のダイエット記録まで制限されるのか、という疑問です。

日本語のチャンネルにどこまで及ぶか

原文が報じているのは韓国の運営者の事例です。
日本での適用状況は原文に書かれていません。
ただ、ここで挙げられている基準は韓国向けの別ルールとして説明されているのではなく、YouTubeのガイドラインとして説明されています。
日本語で大食いやダイエットを扱っているチャンネルも、同じ見直しの対象に入り得ます。

量や派手さ、細かい減量の数字から離れた動画に、作り手の関心が移りつつあります。

自分のチャンネルにどう影響するか

収益化が止まるかどうかは、企画の題材そのものより、数字の見せ方で決まります。

  1. 体重や食事量の数字を画面に出している過去動画を、本数で数えておきます。
    4年分あれば数百本の規模です。
    全部を直す前提でなくても、どの動画に数字が映っているかを把握しておくと、通知が来たときの調査が短く済みます。

  2. ダイエット体験を振り返る企画は、減った体重の結論を出さずに、生活の変化や続けられた理由で組み立て直す道があります。
    扱う題材を変えずに線をまたぐのを避けられます。

  3. 食べる量を見せる企画が軸になっているチャンネルは、店の選び方、食べる速さ、会話など別の見どころに軸を移す準備をしておくといいです。
    Tzuyangが控えめに食べる方向へ移ると話したのは、その一例です。

出典

  1. YouTube Curbs Mukbang, Diet Videos Over Eating-Disorder RulesBing News: YouTube monetization

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