収益化・規約

YouTube収益化の8,000時間、長尺は1本200回・Shortsは11万回

  • YouTubeの収益化条件が2027年2月から長尺8,000時間・Shorts2,000万回に上がるのは既報のとおりです。今回はこれを動画1本あたりに割り直し、長尺で約200回、Shortsで約11万回という目標になることを解説します。
  • 8,000時間は動画の本数ではなく合計の視聴時間で数えるため、1本あたりに割ると長尺とShortsで約558倍の開きが出ます。狙うルートによって必要な投稿設計が変わります。
  • これから収益化を目指すチャンネルにまず関係し、すでに収益化済みなら新しい条件は適用されないと説明されているため、自分がどちら側かを確かめる出発点になります。
画像はイメージです

長尺8,000時間は動画1本あたり約200回になる

2026年8月10日の発表で、2027年2月1日から新しく収益化を申請する人の条件が変わりました。
登録者1,000人に加えて、長尺なら過去12カ月で8,000時間の視聴時間、Shortsなら過去90日で2,000万回の再生。
どちらか片方を満たせば申請できます。
すでに収益化しているチャンネルには新しい条件を当てはめない、とYouTubeは説明しています。

条件が2倍になったことは以前の記事でも扱いました。
今回読んだのはnoteに公開されたAI×SNS完全自動化研究所の記事です。
筆者は顔出しも声出しもせず、AIで作った11分前後の動画を1日2本出す仕組みを回しています。
記事の主役は、この8,000時間を自分のチャンネルの数字で割り直した計算のほうです。

8,000時間は480,000分です。
この数字を動画1本あたりに割ると、景色が変わります。

平均視聴時間を3.3分と仮に置くと、480,000 ÷ 3.3で約145,000回。
12カ月で14万5,000回なので、1日あたり約400回になります。
1日2本を365日続けて730本を出せるなら、1本あたり約199回です。

1本あたり200回です。
8,000時間という言い方をされると遠く感じますが、動画1本の目標に直すとこの数字になります。
条件を見たときの慌て方が変わる場所です。

画像はイメージです

Shortsは90日で2,000万回、1本あたりは約11万回になる

Shorts側も同じように割れます。
2,000万回を90日で割ると、1日あたり約22万2,000回。
1日2本を90日続けた180本で割ると、1本あたり約11万1,000回です。
長尺の1本200回と並べると、約558倍の開きがあります。

差が出る理由は集計の期間です。
長尺は過去12カ月かけて積み上げられますが、Shortsは過去90日で決まります。
1本が大きく伸びれば一気に近づくものの、毎日少しずつ積む進め方とは相性がよくない、と原文の筆者は書いています。

どちらを狙うかの目安も原文にあります。
1日に最低1本作れる仕組みがあるなら長尺。
量は出せないが当てにいけるならShortsで、その場合は90日という期限に合わせて出す時期をまとめることになります。
どちらとも決められないなら、平均視聴時間を先に見る。
11分の動画で1分6秒(動画の長さの1割)を切っていたら、本数を増やす前に中身を直したほうが早い、という判断です。

計算に使う数字は平均視聴時間・1日の本数・制作時間の3つ

計算に必要なのは、平均視聴時間、1日に出せる本数、1本あたりの制作時間の3つです。
1つめはYouTube Studioの「平均視聴時間」の実測値。
2つめはやる気ではなく、実際に公開できている本数。
3つめは原文の筆者で53分から80分で、これが2つめの上限を決めます。

3つめを測っていない人は多い、と原文の筆者は見ています。
1本に5時間かかるなら1日2本は出せないので、「1日2本」を前提にした計算は使えません。
3つのうちいちばん小さい数字がボトルネックで、そこだけを直せば残りも一緒に伸びます。
原文の筆者の場合は制作時間で、そこをAIに任せたことで1日2本まで出せるようになったそうです。

動画を長くすると8,000時間に早く届くのか

長尺の条件が時間で数えられるなら、1本を長くしたほうが得ではないか。
原文の筆者も同じことを考えたと書いています。

筆者の実測では、合成音声を1.4倍速で読ませて1分あたり545字。
11分の台本が約5,800字なので、20分にするなら約10,900字とほぼ倍になります。
台本が倍になれば校正や書き出しの時間も増え、53分から80分という制作時間はさらに伸びます。

それでいて、動画を倍にしても平均視聴時間が倍になるわけではありません。
20分の動画を3.3分で閉じられたら計算結果は11分と同じで、増えるのは制作側の負担だけです。
だから動画の長さを伸ばす前に、平均視聴時間を動画の長さで割った比率を見ることになります。
この比率が動かないなら、長さを伸ばしても分母が増えるだけ、という整理です。

3.3分は仮の数字、自分の平均視聴時間で置き直す

原文で使われている3.3分は計算例です。
筆者自身が総再生時間の実測を持っていないため、推定は書かないと断ったうえで置いた仮の数字になります。
自分のYouTube Studioの数字で置き直せば答えは変わります。

もう1つ、原文が扱っていない点があります。
「有効な公開動画」の定義です。
非公開にした動画や削除した動画の再生がどう数えられるかは範囲外とされていて、公式のガイドラインで確認するよう書かれています。

自分のチャンネルにどう影響するか

条件の中身を知っているだけでは、自分の投稿計画は変わりません。
手を動かすとしたら、この3つです。

  1. 自分が新しい条件の対象かどうかを先に確かめておくと、計算に使う時間の配分が決まります。
    すでに収益化しているチャンネルには適用されない、とYouTubeは説明しています。
  2. YouTube Studioの平均視聴時間を直近5本ぶん並べると、動画の長さに対する比率まで見えます。
    11分の動画で3.3分を下回るなら、本数を増やす前に中身を直すほうが近道です。
  3. 1日に出せている本数と1本あたりの制作時間を実測しておくと、必要再生回数を自分の数字で出せます。
    制作時間が長い工程を1つ選んで短くするのが、いちばん効く場所になります。

出典

  1. 8,000 hours for YouTube monetization: Long-form or Shorts?Bing News: YouTube monetization

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