縦型ドラマの課金需要をSnapchatが調査、YouTubeもシリーズ機能を用意
- Snapchatのレポートは、縦型ドラマで話数を見るためにアプリ内コインを買う利用者が1.4倍いると報告しました。同じ週にYouTubeはShorts Seriesを発表しており、続き物の収益と企画の設計を考える材料になります。
- 無限スクロールが避けられるようになり、プラットフォームは1本見たら次の話数へ進む形に資源を寄せています。滞在時間が伸びれば広告の在庫も増えます。
- 続き物を縦型や長尺で作っているチャンネルと、企業案件でシリーズを任されている運営者にまず関係します。話数の区切りと課金の線引きを先に決めておくほど、あとからの修正が減ります。

「Made On YouTube」でYouTubeは、縦型ドラマを話数とシーズンで整理できるShorts Seriesを発表しました。
同じ週にMetaの開発者会議Meta Connect、TikTokのCreator Summitが重なり、各社が2027年に人と予算をどこへ寄せるかがまとめて見えた週です。
原文が挙げるYouTubeの優先順位は買い物、マイクロドラマ、カスタムフィードの3つで、このうちマイクロドラマはShorts Seriesという具体的な機能になりました(ICYMI by Lia Haberman)。
ShortsシリーズにInstagramが追随、3社が同じ方向へ
Shorts Seriesは縦型のドラマをエピソードとシーズンの単位で並べる機能です。
Instagramも最近Seriesのベータテストを始めていて、1本見たら次の話数へ進む形はTikTokを含む大手3社が揃って対応したことになります。
無限スクロールは「ダラダラ見続けること」と結びつけて語られるようになりました。
代わりに持ち上げられているのが、作り手の連続物を一気に見る過ごし方です。
原文の書き手は、滞在時間が伸びれば広告の在庫も増え、良い内容が作られるならシリーズは全員にとって得になると見ています。

Snapchat調査、話数を解放するコイン購入は1.4倍
Snapchatは縦型ドラマが世界的に広がっているというレポートを出しました。
Snapchatの利用者は、話数を見るためにアプリ内コインを買うことを1.4倍(40%多い)選びやすく、見放題のサブスクリプション料を払うことを1.2倍(20%多い)選びやすいという結果です。
何を基準にした倍率なのかは原文に書かれていません。
それでも、続き物に対して「無料で待つ」以外の選択肢を視聴者が取る余地があることは読み取れます。
YouTubeに同じ課金の仕組みがあるかどうかは原文では触れられていません。
シリーズはドラマ以外でも成立、インタビューやクイズ番組も
原文は、シリーズはマイクロドラマに限らず、インタビュー、クイズ番組、ドキュメンタリー、リアリティ番組でも成り立つと整理しています。
ドラマを作る予算がなくても、毎回ゲストを替えて同じ形式を回せば、次の動画へ進む動線は作れます。
見る側が「一気見したかどうか」で作品の質を測ることもある、という指摘もありました。
企業案件は企画の前からクリエイターを入れる
ブランドが自前でシリーズを作るのは難しい、というのが原文の前提です。
TikTok Australiaは、ブランドがクリエイター主導のシリーズに出資しやすくする施策を始めました。
TikTokのチームに2027年に注力すべきフォーマットを尋ねたところ、返ってきたのはフォーマットの話ではなく、制作の工程にクリエイターを巻き込むことでした。
ブリーフが書かれる前に、クリエイターがブランドの市場戦略づくりを手伝うワークショップを開いたことも明かしています。
案件の形はその結果として決まる、という考え方です。
話数の区切りと課金の線引きを先に決める
日本のチャンネルで続き物を作るなら、撮影に入る前に「何話で1シーズンか」「無料で出すのはどこまでか」を決めておくと、公開の順番で迷いません。
Snapchatの数字は、縦型のドラマに課金の余地があることを示しています。
広告収益だけを前提に置かず、どの話数で人を引き込み、どこから先を課金の受け皿に置くかまで決めておくと、あとから公開順を組み直さずに済みます。
自分のチャンネルにどう影響するか
シリーズを1本でも出したことがあるなら、この話は制作の順番に直結します。
- 続き物を出すと決めた時点で、1シーズンの話数と公開の間隔を書き出しておく。
Shorts Seriesはエピソードとシーズンの単位で並べられるので、話数が曖昧なままだと、あとから並べ直す作業が増えます。 - 課金の受け皿を先に決めておく。
Snapchatのレポートは、縦型ドラマでコイン購入やサブスクを選ぶ利用者が一定数いることを示しています。
無料で見せる話数と有料の話数の線をどこに引くかを決めてから撮ると、公開日程を組み直さずに済みます。
自チャンネルの受け皿とどう組み合わせるかは自分で決める部分です。 - 案件の相談が来たら、企画が固まる前に一度話を聞いておく。
TikTokが開いたのはブリーフ作成前のワークショップで、ブランド側が求めていたのはフォーマットの指定よりクリエイターの関与でした。
こちらから企画の種を出す余地が生まれます。
出典
- ICYMI: TikTok, YouTube + Meta Tell You Their 2027 PrioritiesICYMI by Lia Haberman

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