YouTubeのおすすめ9本に1本が摂食障害系、大食い動画の収益化停止が続く
- YouTubeは摂食障害につながる動画の順位を下げ、韓国の大食い系チャンネル2つで収益化を止めました。監視団体の調査では新規アカウントのおすすめ9本に1本が該当します。大食い動画の作り手が取れる対策を整理します。
- 判断の基準は世界共通なので、日本の大食い・食べる配信・ダイエット指南のチャンネルにも同じ物差しが当てられます。過去に公開した動画が後から対象になる点も見落とせません。
- 大食いや食べる配信、ダイエット指南を出しているチャンネルの運営者にまず響きます。広告収益を収入の柱にしているチャンネル全体にも、公開後の審査という形で関係します。

YouTubeが、摂食障害につながる動画への締め付けを強めています。
その影響が、大食い(ムクバン)というジャンルにまで及んできました。
韓国で食べる動画を出しているDietJoとMisoは、それぞれ自分のチャンネルで収益化が無効になったと報告しています。
止められた動画の多くには、ダイエットの助言や過食の描写が含まれていました。
判断の基準は世界共通です。
日本の大食い系・食べる配信・ダイエット指南のチャンネルにも、同じ物差しが当てられます。
この動きをTubefilterが9月25日に伝えました。
新規アカウントのおすすめは9本に1本が摂食障害を連想させる内容
先に数字を押さえておきます。
デジタル上の有害情報を監視する米国の非営利団体CCDH(Center for Countering Digital Hate)の最近の調査では、新しく作ったアカウントにYouTubeがおすすめする動画の9本に1本が、食事や食べ方に関する有害なお決まりのパターンを含んでいました。
新規アカウントのホームに動画が9本並んだら、そのうち1本はそういう内容、という割合です。
CCDHの見方では、YouTubeにやることはまだ残っています。

YouTubeが「まねできる」として順位を下げる動画
YouTubeは何年もかけて、摂食障害につながる内容を減らす取り組みを続けてきました。
視聴者がまねできてしまう食べ方のパターンを含む動画を取り締まり、おすすめアルゴリズムでの順位を下げています。
それでも、摂食障害につながる動画はまだ多く残っています。
上の9本に1本という数字がそれを示しています。
DietJoとMisoの収益化停止は、取り締まりが効いている証拠であると同時に、線引きがどこにあるのか外からは分かりにくいことも示しています。
ダイエットの助言が引き金になった動画があった、という点は見逃せません。
減量の数字や食事制限の話は、視聴者がまねしやすいという理由で対象になりえます。
収益化が無効になると、そのチャンネルには広告が付かなくなり、再生回数が伸びても広告収益は入りません。
大食いや食べる配信を軸にしているチャンネルほど、影響は小さくありません。
大食いの作り手が「ほどほどに食べる」へ舵を切る
ジャンルの作り手の反応も出ています。
大食い動画で知られるTsuyangは、最近の動画でこう話しました。
どうやら、たくさん食べるのは今の流行りではないらしい。
これからは、ほどほどに食べるYouTuberになります
大食いというジャンルは10年以上の歴史があります。
韓国で「食べる配信」として始まり、孤独感を紛らわせる目的で見られて広がり、やがてTwitchにも専用カテゴリができました。
日本でも大食いや食べる配信は定番の企画です。
広告収益を柱にしているチャンネルなら、収益化停止はその柱そのものが揺らぐ話になります。
過去の動画が後から対象になる点
収益化が止まった動画は、公開したばかりのものだけではありません。
DietJoとMisoの場合も、過去に公開した動画が対象になりました。
あとから棚卸しを始めると、直す場所が多くなります。
原文には、日本のチャンネルが収益化を止められた例は書かれていません。
日本での扱いは原文に書かれていません。
ただ、判断の基準が共通である以上、自分のチャンネルに同じパターンがないかを先に見ておくと、止められたときに動かす範囲を小さくできます。
自分のチャンネルにどう影響するか
食べる動画やダイエット指南を出しているなら、今回の線引きは自分のチャンネルにも当てはまる話です。
- 過去の動画を「まねできる食べ方」の観点で洗い出しておくと、止められる前に手を打てます。
過食の描写、極端な食事制限、減量の数字を出している回が候補になります。 - 広告収益に頼り切らない収入の設計を、止まる前に考えておくほど、止まったときの痛手は小さくなります。
メンバーシップや自社商品など、広告以外の入口を持っておくのが基本です。 - 大食いを軸にしているなら、見せ方を「量」以外の軸に振り替える選択肢があります。
作り手がほどほどに食べる方向へ動くなら、視聴者が求めるものも一緒に動きます。

コメント
まだコメントはありません。最初の1件をどうぞ。