仕様変更・新機能

YouTubeがDMとライブ自動吹き替えを発表、ファンとの接点をアプリ内に集約

  • YouTubeがアプリ内のDM、メンバー限定コミュニティ、ライブの自動吹き替えを発表しました。ファンとのやり取りをDiscordなど外部アプリに逃がさず、YouTubeの中で完結させる狙いです。
  • コミュニティを外部サービスに置いているチャンネルほど、視聴者を移す手間が減ります。ライブの自動吹き替えは、日本語の配信をそのまま海外の視聴者に届ける入口になります。
  • ライブ配信やメンバーシップで収入を作っているチャンネルにまず関係し、Discordでファンとつながっている運営者にも影響します。
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YouTubeが9月23日にニューヨークで開いたMade On YouTubeで、クリエイター向けの新機能がまとめて発表されました。
目を引くのは、アプリの中で直接メッセージをやり取りできるDM機能です。
動画を送る、グループで話す、加入者だけが入れるコミュニティを作る、といったことを1つのアプリで済ませられます。
Digidayが報じています。

DMとメンバー限定コミュニティ、Discordの代わりになるか

外部サービスにたとえると、SubstackやDiscordに近い作りです。
ファン同士の会話や限定の場は、いままでDiscordやX、LINEなどチャンネルの外に置くのが普通でした。
それがYouTubeの中で完結すれば、視聴者を別アプリへ移す手間が減ります。

約1,250万人のフォロワーを持つクリエイター、ジェニー・ホヨス氏はDigidayに、すでに多くのアプリで手一杯なのにコミュニティのためだけにさらにアプリを増やすのは負担だと話しました。
クリエイター側だけでなく、視聴者をそこへ移すのも大変だという指摘です。

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ライブの自動吹き替えがまもなく始まる

ライブ配信にも道具が増えます。
配信中の音声を別の言語に置き換える自動吹き替えが、まもなく始まります。
YouTube Liveのプロダクトマネージャー、バーバラ・マクドナルド氏は記者向けの座談会で、言語の壁が視聴者の規模を抑えていると説明しました。

他のどこもやっていないと思うし、YouTubeはそれをやれる立場にいる

メディア企業SoaRの副社長ムスタファ・アイジャズ氏の評価です。

配信者が1対1で対決するライブ対決も加わります。
ファンがオンライン上のギフトを送るとメーターがたまり、それが勝敗に効く仕組みです。
マクドナルド氏は、視聴を受け身から能動に変える動機づけの機能だと説明しています。

ライブ配信が見つけられにくい問題についてDigidayが尋ねると、マクドナルド氏は自チームの大きな優先事項だと答えました。
視聴者ごとに内容を合わせたライブ専用タブの作り方を検討しているといいます。
Twitchでも同じ問題が起きており、YouTubeがここに手を入れる意味は小さくありません。

Ask YouTube経由の再生も回数に入る

AIの使いどころも広がります。
利用者が言葉で作るホームのカスタムフィードは、独自のGeminiモデルで作ったAI機能の一つです。
質問に答えるAsk YouTubeでは買い物リンクが結果に出るようになり、動画の中の映像も発見の手がかりに使われます。

数字の面で見逃せないのが、YouTubeのプロダクト責任者アムジャド・ハニフ氏の発言です。
Ask YouTube経由で提示された動画も再生回数として数えるといいます。
そのうえで同氏は、これを見て戦略を大きく変えないようにと呼びかけました。

クリエイターから戦略をどう変えるべきかと聞かれたら、回しすぎないように伝えたい

公開前の3本比較と、トピック別の成績閲覧

検証の道具も増えます。
同じ動画のテンポやトーンを変えた3本を公開前にアップロードし、どれがいちばん長く見られたかをYouTubeが教えてくれる比較テストです。
公開後に視聴維持率のグラフを見てからでは手遅れになりがちなところを、公開前に判断できるようになります。
アイジャズ氏は、1年前に上げた動画のサムネイルも試し直せると話しました。

ほかのチャンネルが特定のトピックでどう成績を出しているかを見る機能も加わります。
外部の調査ツールを使わずに、次に何を作るかの判断材料をYouTubeの中で揃えやすくなります。

ピッチ資料もStudioで、稼ぎ場を広げる狙い

収益の道具も追加されます。
アフィリエイトプログラムの拡大、国外でも稼げるようにするための製品の地域対応、YouTube Studioで案件の提案資料を作る機能です。

YouTubeをクリエイターにとって最も収益の上がる場にしたい

プロダクト担当副社長のティム・カッツ氏の言葉です。
マネージャーや営業がいない個人チャンネルにとっては、提案から報告までの書類づくりがStudioで済むかどうかが現実的な差になります。

編集も分析もコミュニティも自社に留める狙い

TikTok、Twitch、InstagramはいずれもAIやライブ、アフィリエイトの道具を強めています。
Digidayは、YouTubeがクリエイターの時間と予算を巡って各社と競争していると位置づけました。
今回の発表は、編集や分析を外部ツールに頼らせない、コミュニティを外部アプリに逃がさない、ライブの視聴者を増やす、という方向から自社に留める動きです。
日本での提供時期や対応状況は原文に書かれていません。

自分のチャンネルにどう影響するか

すでにDiscordやX、LINEでファンとつながっているなら、今回の発表は自分の導線を書き換える話になります。
使えるようになる時期は原文に書かれていないので、来たときにすぐ動ける準備だけしておくのが現実的です。

  1. メンバー限定の場をどこに置いているかを一度書き出しておくと、DM機能やメンバー限定コミュニティが使えるようになったときに、移す範囲をすぐ決められます。
  2. ライブで稼いでいるなら、音声を切っても内容が伝わるかを1本ぶん確かめておくといいです。
    自動吹き替えが入ると、話す速さや図の使い方で伝わり方が変わります。
  3. Studioの流入元を月1回見て、検索・おすすめ・ホーム以外の割合を記録しておくと、Ask YouTube経由の再生が回数に入り始めたときに、数字の変化を読み違えずに済みます。

出典

  1. YouTube invests in AI agents, live ‘gamification,’ and editing tools to keep creators closeDigiday

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