YouTubeの同時リアクション、長尺動画でも既定オン、Studioで停止可
- YouTubeが同時リアクション機能「Watch With」を、クリエイターの長尺動画でも既定で使えるようにします。これまではライブ配信が対象でした。元動画には再生回数が加算され、Studioからオフにできます。
- リアクション動画は人気が高い一方で、無断転載や報酬をめぐるトラブルが絶えません。YouTubeが仕組みに取り込むことで、クレジットと再生回数の扱いが自社ルールに乗ります。
- 長尺動画を出しているチャンネルは、自分の動画が他人の配信で使われる側になります。リアクション形式で伸ばしているチャンネルは、元動画のクレジットと再生回数の扱いを確認する立場です。

Made on YouTubeで発表、長尺動画が既定で対象に
YouTubeが、同時リアクション機能「Watch With」の対象をクリエイターが作った長尺動画すべてに広げます。
既定で使える状態になり、発表の場は直近のMade on YouTubeです。
Watch Withは、もともとYouTube自身の大型配信にリアクションするために用意された機能でした。
今年に入ってクリエイターのライブ配信にも広がっています。
前回の拡大がライブ配信、今回が長尺動画という切り分けです。
YouTubeは公式ブログでこう説明しています。
ひらめいたときに対象の長尺動画やライブ配信で「React live」をタップすれば、その場で起きている会話にそのまま入っていける。

元動画の再生回数は加算される、ただし内訳は不明
報酬とクレジットの扱いについて、YouTubeは「両側のクリエイターのことを考えて設計した」としています。
元の動画側には再生回数が加算される(added view credit)という説明です。
ただ、リアクション配信の再生1回が元動画の再生1回としてそのまま加算されるのか、一部だけなのかは原文で明らかにされていません。
Tubefilterは、最近の再生回数の数え方の変更を踏まえると1回ずつ加算される形になると見ています。
これはTubefilterの推測で、YouTubeの説明ではありません。
反応されたくない動画はYouTube Studioからオフにできる
同時リアクションを使われたくない場合、YouTube Studioの設定でWatch Withをオフにできます。
長尺動画の主力作や、案件がついている動画だけを外すという選び方もできます。
リアクション動画は、権利処理の外側で大きな商売になっていた
リアクション動画は、どのプラットフォームでも上位に入る人気ジャンルです。
Twitchの長時間配信、YouTubeの長尺の解説動画、TikTokのデュエット、他人の動画の隅に自分の顔を入れて表情だけを見せるFacebookの動画まで、形はさまざまです。
一方で、もめごとも多いジャンルです。
出典を示したり、正式に許諾を得てクリップを使い、自分のコメントや文脈を足して成立させている運営者がいます。
そのまま持ってくるだけの運営者もいます。
無断転載が増えたことで、クリエイター向けの権利管理を代行する会社が生まれました。
無断で再アップされた動画の収益を取り戻すことを主な目的にする会社もあれば、リアクションされることに同意するクリエイターから素材を預かり、クレジットと報酬を条件に配布する会社もあります。
YouTubeの今回の変更は、こうしたプラットフォームの外側で起きていた商売を、YouTubeの中の仕組みに取り込む動きです。
日本での提供時期は原文に明らかにされていない
長尺動画の同時リアクションが日本でいつ使えるようになるかは、原文に書かれていません。
Watch With自体の日本での提供状況も同様です。
対象になるかどうかは、自分のチャンネルの設定画面で確認することになります。
YouTubeは以前から、プラットフォーム内でのクリエイター同士の共演を後押ししています。
人気ジャンルを制度として組み込む今回の判断を、作り手がどう受け取るかは、まだ出ていません。
自分のチャンネルにどう影響するか
自分の動画が誰かの配信に使われる側なのか、誰かの動画を使って配信する側なのかで、準備する場所が変わります。
- YouTube Studioの設定を開いて、Watch Withをオンにするかオフにするかを先に決めておきます。
主力の長尺動画と、案件がついている動画を分けて考えておくと、あとから設定を探し直さずに済みます。 - リアクション形式で出す側は、元動画のクレジットと概要欄のリンクを動画ごとに残しておきます。
あとから申し立てや収益の問い合わせが来たときに、説明の材料になります。 - 元動画を出している側は、加算される再生回数が1回ずつなのか一部なのかが確定するまで、リアクション経由の数字を収益の見込みに混ぜないでおきます。
確定してから企画の判断に使うほうが、読み違いが減ります。

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