YouTubeが憎悪表現と有害行為のポリシーを明確化、公共性の高い内容は広告収益の対象に
- YouTubeのポリシー更新情報に、憎悪的・中傷的な内容と有害な行為の2つのポリシーを明確にする一文が追加されました。議会審議や政府の議論など公共の関心が高い一定の内容が広告収益の対象になるとしています。
- 広告収益が付くかどうかは、動画の中身だけでなく題材の位置づけでも変わります。公共の関心が高い議論の扱いを見直す方向が、公式ページに明記されました。
- 政治や行政、社会問題を題材にするチャンネルにまず関係します。国会や政府の発表を解説している運営者は、自分の動画の収益表示を並べて見ておくと変化に気づけます。

ポリシー更新情報に増えたのは1文だけ
YouTube公式ページ(規約ウォッチ)の文面が、前回の確認(2026-09-25)から変わっていました。
増えたのは次の1文です。
消えた文はありません。
[October 2026] We are updating our "Hateful and Derogatory Content" and "Harmful Acts and Unreliable Content" policies to clarify that certain content of public interest (e.g., congressional proceedings, debates over ongoing government actions) will be eligible to earn ad revenue.
日本語で言い直すとこうなります。
YouTubeは2つのポリシーを更新し、公共の関心が高い一定の内容、たとえば議会審議や、進行中の政府の動きをめぐる議論が、広告収益を得られる対象になると明確にする。
先頭の [October 2026] は、この項目が2026年10月の更新として掲載されたことを示しています。

関係するのは憎悪表現と有害行為の2つのポリシー
名前が挙がっているのは「Hateful and Derogatory Content」(憎悪的・中傷的な内容)と「Harmful Acts and Unreliable Content」(有害な行為・信頼できない内容)です。
原文は、この2つを広告収益の対象になるかどうかに関わるポリシーとして扱っています。
それぞれが何を禁じているのか、どんな動画が該当するのかまでは、この一文に書かれていません。
読み落としやすいのは、原文が「clarify(明確にする)」という言葉を使っている点です。
新しい禁止事項を足すという書き方ではありません。
公共の関心が高い内容を広告収益の対象にする、という線引きをはっきりさせる方向の説明です。
もう1つ見ておきたいのは「certain content of public interest」という書き方です。
公共の関心が高い内容のうちの「一定の」部分だと読める形で、政治や行政を扱った動画がすべて対象になるとは書いていません。
その「一定の」がどこまでを指すのかも示されていません。
広告収益の対象範囲や適用時期は原文に書かれていない
分からない点も多い1文です。
「public interest(公共の関心)」をどう判定するのか、議会審議や政府の議論を扱った動画がどの程度の収益対象になるのか、すでに公開済みの動画にさかのぼって適用されるのか。
いずれも原文には書かれていません。
対象の国や地域にも限定がありません。
日本の国会審議や政府の発表を扱った動画が同じ扱いになるかは、この一文からは判断できません。
日本での適用範囲は原文に記載がありません。
詳しい条件は「Learn more」の先に置かれているはずですが、その中身は今回の差分に含まれていません。
この一文は、チャンネルが収益化のプログラムに参加するための条件、いわゆる登録者数や視聴時間の話に触れたものでもありません。
そちらの数字は今回の差分には出てきません。
政治・行政を扱うチャンネルは収益タブを先に見る
効いてくるのは、政治、行政、社会問題を題材にしているチャンネルです。
公共の関心が高い議論を扱った動画の収益の道を開く、という方向が公式ページに載った意味は小さくありません。
ただし、これまで何が止まっていたのかは原文からは分からないので、読み取れるのは方向だけです。
自分のチャンネルで何が変わるかは、YouTube Studioの収益タブで動画ごとの収益化状況を見るのが確実です。
政治や行政の動画を続けて出しているなら、直近1か月分の動画で収益化の表示を並べて見ておくと、変化が来たときに比べる元になります。
自分のチャンネルにどう影響するか
政治や行政、社会問題を題材にしているなら、今回の1文は自分のチャンネルの話です。
題材を変える必要はありませんが、収益の表示は先に押さえておく価値があります。
- 政治や行政を扱った直近1か月分の動画を並べて、YouTube Studioの収益化の列を確認しておくと、基準が動いたときに比べる元になります。
- 国会審議や政府の発表を扱う回は、概要欄に何を題材にした回かを一言で書いておくと、あとで「公共の関心が高い内容」に当たるかの判断材料になります。
判定の基準は原文に書かれていないので、自分で材料を残す形です。 - 収益の柱を政治・行政の動画に寄せているなら、解説の切り口を別ジャンルにも1本ずつ試しておくと、基準が動いたときにチャンネルごと振り回されずに済みます。
出典
- YouTube公式ページ「ポリシー更新情報」の文面が更新YouTube公式ページ(規約ウォッチ)

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