YouTube広告の除外テーマは10個、ゲーム実況と健康系が対象に
- Google広告で、広告主が動画を話題ごと外せる除外テーマが10個になりました。ゲーム実況や健康系が対象で、10月1日に旧17分類は廃止されました。
- どの動画がどのテーマに入るかはGoogleが決め、運営者側からは見えません。広告が付きにくくなる形で影響が出ます。
- ゲーム実況や健康、時事解説、キッズ向けのチャンネルにまず関係し、広告収益で回しているチャンネル全体にも単価の変化として響きます。

広告主が「この話題の隣に広告は出さない」と決められる設定が、YouTube広告の入札を左右します。
指定される側のチャンネルは、自分の動画がどの話題に入るかを選べません。
除外テーマは10個、旧17分類は10月1日に廃止
Google広告とDV360(Googleの広告配信ツール)には、広告主が話題ごとに広告を外せる「除外コンテンツテーマ」があります。
広告主がチェックを入れると、Googleの分類器がその話題の動画やサイトから広告を遠ざけます。
いわゆるブランドセーフティ(広告を出す場所として安全かどうか)の設定のひとつです。
テーマは10個で、ゲーム、健康、ニュース、政治、宗教、家族向けが並びます。
ゲームは格闘系と成人向け、健康はセンシティブと出所不明、ニュースは最近・センシティブ・主要でない出所、と細かく分かれます。
10月1日、DV360は旧来の分類による除外のほとんどを終了しました。
同じ日にデジタルコンテンツラベルも廃止され、話題ごとの指定はテーマに一本化されています。
Googleの第3四半期ロードマップによると、在庫モードとテーマはYouTubeとDV360のすべての在庫をカバーします。
対象はディスプレイ、動画、コネクテッドTV(ネット接続型テレビ)、音声まで広がります。

ゲーム実況と健康系、ニュース解説が外されやすい
テーマのうち3つはニュース向けです。
「News (recent)」は話題を問わず、新しいニュースを外します。
「News (source not featured)」は、Google NewsやYouTube Newsに載っていない媒体のニュースが対象です。
「Health (source undetermined)」はYouTubeだけに効きます。
Googleが「正確かもしれないが、引用が少ない」と説明する出所の健康情報が外れます。
「Content Suitable for Families」には、子ども向け(Made for Kids)に指定された動画が入ります。
つまり、ゲーム実況や健康、時事解説、キッズ向けの動画は、広告主のチェック1つで広告が付きにくくなります。
チャンネルが止まる話でも、広告収益が止まる話でもありません。
入札が減って、広告枠が埋まりにくくなるという話です。
選ぶのは広告主、決めるのはGoogle
テーマを選ぶのは広告主ですが、どの動画がどのテーマに入るかはGoogleが決めます。
広告主にも、1回の表示ごとの判定は見えません。
チャンネル側からは、なおさら確かめようがないんですよね。
分かるのは、広告の埋まりにくさや単価の低下という形だけ。
テーマに入ったことを教えてくれる画面はありません。
設定の場所も押さえておきます。
Google広告では「コンテンツ適合性センター」の詳細設定にある「除外コンテンツテーマ」です。
対象はYouTube、Googleディスプレイネットワーク、Googleの動画パートナー(外部サイトの動画枠)です。
YouTubeのスポンサーシップキャンペーンには適用されません。
DV360では広告主のレベルで1回だけ設定し、すべてのラインアイテムが引き継ぎます。
ギャンブルやアルコールの個別除外は消えました
DV360の旧分類には、アルコール、ギャンブル、タバコ、薬物、中傷、交通事故などがありました。
10テーマに、そのまま対応するものはありません。
Googleは、これらの機能は在庫モードの中に移ったと説明します。
在庫モードは、暴言や暴力、性的表現への許容度を3段階で決める設定です。
かつてギャンブルを1つのスイッチで外していた広告主は、いま分類を確認できない段階設定に頼ります。
検証会社の判定はばらつき、ニュースが損をしやすい
分類の正確さは、昔からの弱点です。
2026年1月にarXiv(論文の公開サイト)へ投稿された研究は、3,219本のニュース記事に付いた第三者検証会社の評価を調べました。
検証会社は、広告がどんな内容の隣に出たかを確かめる会社です。
安全でないと判定した割合は、IASが53.72%、DoubleVerifyが35.27%です。
Oracleは22.22%でした。
言い換えると、IASなら10本のうち5本あまりが安全でないとされます。
DoubleVerifyなら3本に1本です。
同じ記事でも、会社によって判定が変わります。
IASとDoubleVerifyの判定の一致度は0.19でした。
研究の著者らは、0.67を下回ると暫定的な結論にも使えないとしています。
その基準を大きく割り込んでいます。
ニュース記事の別の調査では、ニューヨーク・タイムズの記事の約30.3%が検証会社に安全でないと付されました。
ウォール・ストリート・ジャーナルでは43%です。
IASはこの分析に反論し、データは広告主のキーワード除外リストを反映していないと述べています。
Googleはテーマごとの誤判定率を公表していません。
各テーマが外す在庫の割合も、「News (source not featured)」の判断基準も非公開です。
業界共通の基準だったGARM(世界広告主連盟が2019年に作った枠組み)は、2024年8月に終了しました。
YouTubeは6年連続の安全認証、誤りは1%未満
2026年6月、YouTubeはShortsを含むブランド安全の認証をMRC(米国のMedia Rating Council)から取得しました。
6年連続です。
安全でない内容の隣に広告が出た割合は、1%未満だと報告されています。
100回に1回未満です。
認証の対象は、Google広告とDV360で買ったインストリーム広告とShortsの在庫です。
第三者のプログラムによるテーマ判定には及びません。
日本のチャンネルがどのテーマに入りやすいかは、原文に書かれていません。
ただ、分類するのはGoogleで、指定するのは広告主です。
ゲーム実況や健康、時事解説を作っているなら、この設定は他人事ではありません。
出典: PPC Land(2026年10月11日)
自分のチャンネルにどう影響するか
ゲーム実況、健康、時事解説、キッズ向けの動画が主戦場なら、この設定は自分の単価に直結します。
テーマは動画ごとに付くので、チャンネル全体が一律で外れるわけではありません。
落ちた動画と落ちていない動画の差を見るほうが、対策の糸口になります。
自分の画面で確かめるなら、Studioの「アナリティクス」→「収益」タブで動画ごとの1000回再生あたりの収益を並べます。
同じくらいの再生数の動画と比べて極端に低いものがあれば、テーマに入った側かもしれません。
広告主側の設定はこちらから動かせません。
速報や過激な題材を扱う動画は外され得る前提で、案件やメンバーシップなど別の柱を用意しておく。
広告収益の比率が高いチャンネルほど、この前提を先に置いておくといいです。
出典
- Explaining content themesPPC Land

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