YouTubeがAI量産の収益化を明確化、他社も表示と推薦から外す動き
- YouTubeは7月20日、AIで量産した似た動画や、プラットフォームを狙ったAIキャラの収益化を認めない方針を明確にしました。TikTokやSnapも、AIだけの動画の表示や推薦を絞っています。
- YouTubeは新ルールではなく、従来の「本物ではない内容」の規約の明確化と説明しています。AIの使用そのものより、使い方が問われます。
- AIで台本や映像を量産している運営者に直接関わります。切り抜きや解説系でも、同じ型の動画を大量に出していれば確認が要ります。

YouTubeが7月20日、AIで量産した似た動画やAIキャラの収益化を認めない考えを改めて示しました。
AIで台本や映像を大量に作っているチャンネルは、自分の動画が「量産」に見えないか確認しておくと安心です。
この記事は Business Insider の整理をもとにしています。
YouTubeの「本物ではない内容」の規約が明確化
YouTubeの信頼性と安全性のチームが、7月20日に更新を出しました。
報われるのは、AIを使って独自の語りを良くする人です。
逆に、同じような内容を大量に作る人や、プラットフォームを出し抜くためのAIキャラは対象外になります。
YouTubeの広報は、方針自体は新しくないと説明しています。
以前からある「本物ではない内容」の規約をはっきりさせただけです。
目的は、繰り返しだらけで手間をかけていない動画、感情を操作するだけの動画で収益化を外された人の迷いを減らすことです。
つまり、AIを使ったかどうかが分かれ目ではありません。
中身が毎回同じ型で、手間がかかっていないかが見られます。

1月にはAI動画の人気チャンネルを削除
原文によると、YouTubeは1月に人気チャンネルを十数個削除しました。
猫やイエスのようなキャラクターのAI動画で、数百万回の再生を集めていたチャンネルです。
また、動画編集サービスのKapwingは、YouTubeのフィードの21%がAI動画だと推計しました。
10本のうち2本ほどがAIという計算です。
YouTubeは広告主に、テレビの未来として自分を売ってきました。
AIの粗製乱造が増えると、この売り込みが崩れかねません。
原文にはこうした背景が示されています。
YouTube Musicでは10月に、AIが主に作った曲や生成AIが大きく関わった曲にラベルを付ける運用も始まりました。
曲の画面でラベルを押すと、作曲やボーカルへの関わり方が分かります。
パートナーは、全部か一部かを申告できます。
YouTube側も独自の判定で補えます。
Auto-Tuneのような通常の音程補正は、生成AIに数えません。
他のSNSも、AI動画を表示と推薦から外す
YouTubeだけの動きではありません。
- TikTok: AI生成の動画にはラベル付けが必要です。
一部の動画には、メタデータに見えない透かしも付きます。
11月には、フィードに出るAIの量を利用者が切り替える機能が入りました。
7月には、AI量産アカウントを狙う検出の改良をテスト中と発表しています。 - Snap: 7月31日、短尺フィードのSpotlightで、全部がAI生成の動画は推薦も報酬もなしと発表しました。
AIを編集や補助に使うのは引き続き認めています。 - Pinterest: 2025年からAIラベルを付けています。
利用者がAIの表示量を減らす設定もあります。 - Meta: FacebookとInstagram、Threadsで「AI info」ラベルを付けます。
6月からはAIを使った広告にも付けます。 - Substack: 7月21日、読者がAI使用の度合いを推計できる仕組みを発表しました。
ただし投稿者は設定で止められます。
どの会社も、AIで作るのを禁じているわけではありません。
人の視点や独自の語りが乗っていない量産を、露出と収益から外す方向に揃っています。
日本の運営者はどこを見るか
同じ作り方なら、日本のチャンネルにも当てはまりえます。
AIで台本から音声、映像まで量産するチャンネルです。
切り抜きやまとめを、同じ型でテンプレート化している場合も近い形です。
YouTubeの広報の言葉どおりなら、見られるのは動画の中身の独自性です。
収益化の状況は、Studioの「収益受け取り」で確認できます。
収益化の可否に関わる公式の説明は、YouTubeヘルプにまとまっています。
日本での扱いと、今回の更新が個別チャンネルに及ぼす審査の詳細は、原文には書かれていません。
自分のチャンネルにどう影響するか
AIで台本や映像を回しているなら、直近の動画10本を並べてみると差が見えます。
タイトルの型、構成、映像の素材が毎回ほぼ同じなら、量産に見えやすい側です。
独自の視点やコメント、自分で調べた事実が入っているかが分かれ目になります。
AIは下書きや編集の補助に使い、冒頭と結論に自分の言葉を置く形から手をつけるのが早いです。
Studioの「収益受け取り」の通知も、定期的に開いておくと変化に早く気づけます。

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