仕様変更・新機能

YouTubeとAmazonが提携、米国クリエイターは動画内でAmazon商品を販売可能に

  • YouTubeとAmazonが提携し、両プログラムに登録する米国クリエイターが動画内でAmazon商品を販売できるようになりました。
  • 広告収益以外の稼ぎ口としてショッピング機能を本格強化し、TikTok Shopに対抗する一手です。
  • 米国を拠点にYPPとAmazonのプログラムに登録しているクリエイターが対象で、日本の運営者は流れを読む材料になります。
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Amazon商品を動画内で販売、報酬はAdSenseに合算されます

YouTubeとAmazonが提携しました。
米国在住のクリエイターで、YouTubeパートナープログラム(YPP、収益化プログラム)とAmazonのアフィリエイトプログラム(成果報酬型広告、Amazon Influencer ProgramまたはAmazon Associate Program)の両方に登録している人が対象です。
長編動画でもショート動画でも、動画内にAmazon商品のリンクを貼って販売できます。

視聴者がリンクから商品を購入すると、クリエイターには通常のAmazonアフィリエイト報酬が入ります。
その率は販売価格の平均2〜4%とされています。
報酬はYouTubeがまとめて支払い、通常のAdSense(Googleの広告収益システム)の収益に合算される仕組みです。
視聴者が商品を返品した場合は、後日の支払いから報酬が差し引かれます。

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売れる商品は「カタログ」から選ぶ制約があります

ここが大事なポイントです。
売りたい商品を自由に選べるわけではありません。
YouTubeのクリエイター窓口を務めるRene Ritchie氏によると、Amazonは需要が高く話題になっている商品を厳選したカタログをYouTubeに提供し、クリエイターはその中からリンクします。

カタログにない商品は、YouTubeサポートに依頼して追加をリクエストできます。
ただし、必ず追加されるとは限りません。
米国外の視聴者には、その地域へ配送できる販売者を案内する形で国際販売も検討されていますが、Amazonのプラットフォーム外の販売者で購入が成立した場合は、クリエイターに報酬は入りません。

CEOが宣言した「ショッピングの行き先」への布石です

YouTubeのCEOであるNeal Mohan氏は、2026年のクリエイター向け手紙で、YouTubeを「プレミアなショッピングの行き先」にすると明言しました。
視聴者がアプリから離れずに、クリエイターが勧める商品を購入できる状態を目指します。

この提携はその方針の一環です。
3月にはYouTubeショッピングのアフィリエイトプログラムを拡大し、登録者500人以上のYPPメンバーなら誰でも動画で商品を販売できるようにしました。
YouTubeによると、ショッピングに登録しているクリエイターは100万人を超え、2024年第1四半期から2026年第1四半期の間に、ショッピングで売れた商品の総額は13倍に伸びています。

狙いはTikTok Shopへの対抗、商品在庫は持ちません

この提携の狙いは、TikTok Shopへの対抗です。
TikTok Shopは怪しい販売者や問題のある商品が多く、品質管理が課題になっていました。
AmazonとYouTubeは、カタログを厳選することで、その問題を最初から防ぎます。

ただし、カタログの規模は明らかにされていません。
限定的なら、同じ話題の商品をみんなが売る「ドロップシッパー問題」に直面する可能性があります。

もう一つ注目したいのは、YouTubeが商品の在庫を持たない点です。
TikTok Shopは受注から発送までを自社で担う仕組みを持ちますが、YouTubeは購入後の処理をすべて外部のブランドや販売者、マーケットプレイスに任せています。
低コストでSNS型の物販に対抗できる、YouTubeらしいやり方です。

出典: Tubefilter

自分のチャンネルにどう影響するか

まず押さえておきたいのは、現時点の対象が米国在住で、YPPとAmazonのアフィリエイトプログラムの両方に登録しているクリエイターに限られる点です。
日本のチャンネルはまだ参加できません。
そのうえで、次の3つを確認しておくと、展開が早まったときに慌てずに済みます。

  1. 米国を拠点に活動している場合は、Amazonのアフィリエイトプログラムに登録済みかどうかを確認してください。
    YPPだけでは対象にならないためです。
  2. 日本で活動している場合は、ショッピング機能が自分のチャンネルで使える状態かどうかを、YouTube Studioの収益化メニューで確認しておきましょう。
    今回の提携の土台になったアフィリエイト機能は、登録者500人以上まで対象が広がっています。
  3. 報酬はAdSenseに合算され、返品があれば次回の支払いから差し引かれます。
    物販を始めると、広告収益にはなかった「返品」という変動要素が収益に入る点を、あらかじめ想定しておくとあとで困りません。

出典

  1. YouTube and Amazon partner to let creators sell a “curated catalog of highly requested and trending products”Tubefilter

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