YouTube登録者890万人より120万人が反応率で上回る、4チャンネル比較
- インドの分析会社Qoruzが南インドのYouTubeチャンネル4本を比べ、登録者120万人のチャンネルが890万人のチャンネルを、1000回再生あたりの高評価とコメントで上回りました。規模と反応を切り分けて見るための数字を整理します。
- Shortsで再生を伸ばしたチャンネルほど1000回あたりの反応は薄く、登録者数や再生回数とは別の物差しでチャンネルを見る必要があります。
- 成長を登録者数だけで判断している運営者にまず関係し、案件でどのチャンネルに出すかを決める企業側の担当者にも同じ数字が使えます。

南インドのYouTubeチャンネル4本を比べた調査が公表されました。
データの日付は2026年8月31日で、Storyboard18 (Influencer Marketing)が伝えています。
分析したのはインドのインフルエンサー分析会社Qoruzです。
対象は登録者890万人のMadan Gowri、500万人のIrfan's View、300万人のKeerthika Govindhasamy、120万人のVarun Mayya。
いちばん小さいMayyaが、1,000回再生あたりの高評価とコメントでは4本の中で最も多くなりました。
再生回数に対する反応の量を「反応の濃さ」として見た比較です。
登録者120万人が、890万人のチャンネルを反応で上回る
Mayyaは1,000回再生あたり46.65件の高評価が付きます。
同じくらいの規模のチャンネルの基準は28.24件なので、その1.65倍です。
コメントは4.97件で、基準の2.4件を2倍以上上回りました。
4本の中ではGovindhasamyの4.08件、Gowriの1.98件、Irfan's Viewの0.78件が続きます。
動画1本あたりでは平均11万2,000回再生、5,200件の高評価、557件のコメント。
登録者100人あたりの再生回数は9.66回です。
同じ規模のチャンネルの基準が1.97回なので、約5倍に当たります。
登録者1,000人のチャンネルなら動画1本ごとに約97回、1万人なら約966回の再生が付く計算です。

Shortsは届くが、1000回あたりの反応は薄い
Irfan's ViewはShortsで平均100万回再生、3万3,200件の高評価を取っています。
通常動画の平均30万1,200回を大きく上回る数字です。
ところが1,000回再生あたりで見ると、高評価22.63件・コメント0.78件で4本中最下位でした。
GowriのShortsも平均55万7,600回再生・1万9,000件の高評価です。
通常動画の1,000回あたりでは高評価24.61件・コメント1.98件になります。
Shortsは新しい視聴者に届きやすい半面、1回の再生あたりに残る反応は薄くなる。
この調査の数字はそう読めます。
ただしQoruzは理由まで示しておらず、ここは数字から読み取れる傾向です。
視聴者が誰かで、チャンネルの使い道が変わる
Mayyaの視聴者は属性がはっきりしています。
インド在住が80.55%で、登録者1万人なら約8,055人。
男性が90.67%で約9,067人、25〜34歳が44.48%で約4,448人です。
内容はビジネスが37.88%、教育が22.73%、プログラミング関連の教育が21.21%と、学びの比率が高くなっています。
Govindhasamyは女性が62.19%(1万人なら約6,219人)、35〜44歳が27.28%(約2,728人)で、4人の中で唯一、女性が過半を占めます。
動画は527本と4人中最少ですが、登録者100人あたりの再生回数は10.66回で最も高く、繰り返し見られている割合が大きいチャンネルです。
Gowriはインド在住85.11%(1万人なら約8,511人)、男性62.86%(約6,286人)、25〜34歳が41.01%。
動画は4,500本、通常動画の平均は34万6,500回再生で、1本あたり8,500件の高評価と686件のコメントが付きます。
Irfan's Viewはインド在住87.16%(1万人なら約8,716人)、男性53.2%と、男女比が4人の中で最も近い構成です。
25〜34歳が39.4%を占めます。
日本のチャンネルの数字には原文は触れていません。
日本語の視聴者に向けて作るチャンネルで同じ傾向が当てはまるかは、この調査からは分かりません。
自分が取りに行く数字を決めておく
Qoruzは、規模ならGowri、Shortsでの新規獲得ならIrfan's View、女性への到達ならGovindhasamy、濃い反応ならMayyaという住み分けになると整理しています。
案件を出す企業側は、登録者の見出しの数字だけでなく、キャンペーンで何を達成したいかで相手を選ぶほうがよい、というのがこの調査の結論です。
運営者側の使い道は逆向きです。
自分のチャンネルが規模・新規獲得・視聴者属性・反応のどれを取りに行くのかを決めておくと、Shortsの再生だけが伸びたときに、どの数字を見て判断するかがぶれません。
自分のチャンネルにどう影響するか
自分のチャンネルの数字を、登録者数の外側でも見ておくと、規模が小さいうちから変化に気づけます。
この調査で効いていたのは、再生回数で割った反応の量でした。
- YouTube Studioのアナリティクスで、高評価数とコメント数を再生回数で割り、1,000回あたりに直して手元に残しておくと、登録者が増えたときに反応が薄まっていないかを同じ物差しで追えます。
- Shortsの再生と長尺のコメント数を別々に記録しておくと、コメントを増やしたいときにどちらへ手を入れるかを決めやすくなります。
- 案件の相談が来たら、登録者数に加えて視聴者の在住国・性別・年齢の構成を出せるようにしておくと、目的の合う企業と話が早く進みます。
出典
- Exclusive: Varun Mayya beats South Indian creator giants on engagement density, Qoruz study revealsStoryboard18 (Influencer Marketing)

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