収益化・規約

YouTubeの収益化停止、動画を消す判断は請求前と90日後の再申請で逆になる

  • YouTubeの収益化が止まったとき、再審査を請求する前に動画を消すと審査されるチャンネルの状態が変わります。請求の期限は停止予定なら停止日まで7日以内、すでに停止済みなら停止日から21日以内で、通らなければ90日後の再申請に進みます。
  • 同じ「動画を消すな」と「消せ」という助言が食い違って見えるのは、請求前と再申請という別の段階を指しているからです。どちらの段階にいるかで、保存すべき画面と直す範囲が変わります。
  • 収益化の停止通知を受け取ったチャンネル運営者と、広告収益で回しているチャンネル全体に関係します。とくにAIで動画を量産していると、停止理由をAIの利用だけと決めつけて遠回りしがちです。
画像はイメージです

収益化が止まった通知を見た瞬間、いちばんやりがちなのが動画を消すことです。
個人でチャンネルを運営する著者も2026年2月に広告収益の停止を受け、「原因かもしれない動画を消すべきか」「AIの利用そのものが原因なのか」で迷ったと元のnote記事に書いています。

ここで先に知っておきたいのは、動画を消す判断が段階によって逆になるという点です。
再審査を請求する段階では消さない。
90日後の再申請を目指す段階では、ポリシーに照らして直す。
同じ「消すな」「消せ」という助言が食い違って見えるのは、時期が違うからです。

再審査の請求前は動画を消さない、YouTubeは現在の状態を見る

理由は公式の案内にあります。
YouTubeは再審査を請求されたとき、チャンネルを現在の状態で評価するとしています。
請求を出す前に動画を消すと、審査される状態そのものが変わります。

通知が来たら、手を動かす前に保存します。

  • 通知画面と通知メールを保存する
  • 表示されている理由と期限をそのまま書き写す
  • 人気動画、最新動画、制作方法を説明しやすい動画を1本ずつ選ぶ
  • 企画メモ、台本の改訂履歴、編集画面のキャプチャなど、残っている制作の証拠を探す

制作の証拠は、あとから作らないことです。
いま手元にあるものだけを確認します。

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YouTube Studioの表示でルートは3つに分かれる

最初に見るのは、YouTube Studioに「停止予定」「停止済み」「再申請待ち」のどれが出ているかです。
ここで手順が分かれます。

ルートAは、停止予定で再審査の期限内にいる場合です。
Studioに出ている期限を保存し、動画は消さずに、通知された項目についてチャンネル全体と制作工程をどう説明するかを整理します。

ルートBは、すでに停止済みだが再審査の期限内にいる場合です。
広告収益は止まっていますが、Studioに請求ボタンと期限が出ているなら、その手続きに必要な材料を先に集めます。
ここでも請求前に削除を決めません。

ルートCは、請求が通らなかった、または期限を過ぎた場合です。
ここが90日後の再申請に向けてチャンネル全体を直す段階になります。
人気動画だけでなく、最新動画、総再生時間が長い動画、タイトル、サムネ、概要欄、チャンネル紹介まで見直します。
YouTubeは審査でこれらを確認することがあると公式に説明しています。

期限について、公式の案内では停止予定の通知なら停止日までの7日以内、すでに停止済みなら停止日から21日以内に再審査を請求できるとされています。
ただし実際に自分へ適用されるのはStudioの「収益化」画面に出ている日付なので、そちらを優先します。

90日後の再申請では、公開中の動画で方針を伝える

再審査が通らなかった場合、YouTube公式は停止から90日後にYPP(YouTubeパートナープログラム、広告収益を受け取る仕組み)へ再申請できるとしています。
90日は約3か月です。
この段階では、古い動画を消すだけでなく、いま公開している動画で新しい制作方針が伝わる状態にします。

全部を一度に変えるのではなく、各動画について「何を問いにした動画か」「情報源はどこか」「人が判断した部分はどこか」「素材の出どころ」を1つずつ残していきます。

AIを使ったことは停止の原因だと断定できない

著者がよくある間違いとして挙げているのが、原因を「AIを使ったから」と決めつけることです。
AIは同じ種類の動画を短時間で増やしやすい道具ですが、AIの利用だけで停止理由を特定することはできません。
通知に書かれた項目、チャンネル全体の見え方、動画同士の違い、制作している主体を分けて確認します。

他人の成功例の文章だけをコピーするのも避けたいところです。
YouTubeが求めているのは、特定の動画だけでなくチャンネル全体と実際の制作方法が分かる例です。
他人の説明がどれだけ良くても、自分の企画メモや台本、素材、編集画面と一致しなければ証拠になりません。

何もせず90日を待つのも違います。
待つ間に、公開中の動画の側で方針の変化を見せる作業が残っています。

通知文をAIに整理させる手順

通知文の整理をChatGPTに手伝わせる場合、貼る前に氏名、メールアドレス、非公開のチャンネル情報を消します。
著者が公開している指示文の出だしはこうです。

あなたはYouTube収益化の合否を予測する人ではなく、通知内容を整理する補助者です。

整理させる内容は、通知に明記された事実、表示されたポリシー項目、締切と画面で再確認する項目、3つのルートのどれに当たりそうか、現時点で分からないこと、変更する前に保存する画面や資料の6つです。
停止原因を断定させない、合格や復活を保証させない、通知にない期限を作らせない、ルートを確認する前に動画削除を勧めさせない、存在しない制作工程や証拠を補わせない、という禁止事項も一緒に渡します。

著者のチャンネルは約6か月の確認と再評価を経て収益化が戻りました。
ただし同じ文言を使えばほかのチャンネルも通るわけではありません。
YouTubeは承認の理由をすべて公開しておらず、著者自身も分からない部分が残っていると書いています。
画面に出ている表示と期限を先に控えて、消すかどうかはそのあとで決める。
順番を入れ替えると、審査される状態そのものが変わります。

なお、チャンネル全体の点検、制作の証拠をまとめる台帳、5分以内の再審査請求用動画の絵コンテ、90日の改善ログなどは、著者が980円の有料noteにまとめています。

自分のチャンネルにどう影響するか

収益化の停止通知が来たとき、あとから戻せないのは請求前の削除です。
次の3つから手をつけると、あとで直す場所が減ります。

  1. 通知画面とメールを保存し、Studioの表示を「停止予定」「停止済み」「再申請待ち」のどれか書き出す。
    締切はヘルプではなくStudioの「収益化」画面の日付を控えておくと、請求と再申請のどちらの段階かで迷う時間が減ります。

  2. 人気・最新・制作方法を説明しやすい動画を1本ずつ選び、企画メモや台本の改訂履歴、編集画面のキャプチャを探す。
    あとから作った資料は「実際の制作方法」の証拠にならないので、いま手元にあるものだけで足りるかを先に見ておきます。

  3. AIで動画を作っているなら、通知の項目とチャンネル全体の見え方を分けて書き出す。
    AIの利用だけで停止理由は断定できないので、原因の推測に時間を使うより、各動画の問い・情報源・人が判断した部分・素材の出どころを1本ずつ記録しておくと、90日後の再申請で作り直す範囲がはっきりします。

出典

  1. Don't delete your videos immediately if you receive a YouTube monetization suspension ...Bing News: YouTube monetization

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