YouTubeの新再生回数、上位動画の順位は有効な再生と別物に
- YouTubeの再生回数が新方式になり、表示される回数と一定時間以上見られた再生が大きくずれることを、登録者87人のチャンネルが28日分の記録で確かめました。上位動画の順位づけをやめた判断と、9月の数字をまとめます。
- 新方式の再生回数は動画の良し悪しをそのまま示さないため、順位を企画の判断に使うと、実際によく見られている動画を見落とします。
- アナリティクスを見て次の企画を決める運営者にまず関係し、Shortsの投稿を止めているチャンネルには「両方を見る人」の比率の変化として表れます。

新方式の再生回数、上位動画の順位づけはやめた
登録者87人のチャンネルを運営するkumi a.k.a にょんたんさんが、10月4日締めの月次報告を公開しました。
4月4日にYouTubeを再始動してから、ちょうど半年にあたる月の記録です。
Bing News: YouTube Shorts
前提になっているのが、8月末の再生回数のカウント方式の変更です。
本人の記録では、8月24日に仕様変更が始まり、26日ごろに自分のチャンネルで数字の変化を確認し、27日にYouTubeから切り替え完了の告知があった、という順番でした。
この変更以降の「視聴回数」は、それ以前と単純には比べられません。
報告でいちばん参考になるのは、順位の扱いを変えたところです。
過去28日の再生回数は、to the beginning 583回、とてと425回、さんぽ293回、願…277回、ヘミソフィア270回と並びます。
ただし本人はこれを「よく見られた動画の順位」として扱いません。
新方式の視聴回数と、一定時間以上見られた再生(有効な再生)には大きな差が出ることを、以前から確認しているためです。
スマホ版のStudioでは動画ごとの有効な再生を取れないことも、判断の理由に挙がっています。
取れない数字は推測で埋めず、今月の順位は表示上の参考記録、と線を引きました。

登録者は87人、増えた入口は1本に偏らない
10月4日時点の登録者は87人です。
9月中に13人増えて9月30日時点で85人、10月に入ってから2人が加わりました。
過去28日では14人の増加です。
登録につながった動画を見ると、とてとが2人で最多。
ほかはCRIMSON BULLET、おジャ魔女カーニバル!!、どんぐりころころ、WEEKEND KARAOKEなどから1人ずつで、1本の当たり動画がまとめて登録者を連れてくる形ではありません。
8月と同じ傾向だと本人は書いています。
通常動画は5,533回、クリック率3.5%で平均視聴1分16秒
過去28日の通常動画は5,533回。
1日あたりに直すと約198回です。
動画が画面に表示された回数(インプレッション)は5.5万回、クリック率は3.5%、平均視聴時間は1分16秒でした。
クリック率3.5%は、表示1万回のうち350回がクリックされた計算になります。
8月は4,415回、クリック率4.1%、平均視聴時間1分42秒でした。
ただし集計期間が違うため、本人はこの2つを単純な前月比にしていません。
再生される量は増えた一方、クリック率と平均視聴時間は低めです。
視聴者が広がった分だけ浅く見る人が増えた、という見方を仮説として置いています。
Shortsは新作ゼロで3,118回、有効な再生は380回
過去28日のShortsは3,118回で、1日あたり約111回。
有効な再生は380回、高評価は15件でした。
有効な再生は前の28日間より12%増えています。
最近は新しいShortsを出していないので、この数字は既存のShortsが動いた分です。
投稿を止めてもゼロにはならず、過去のShortsが入口として働き続けています。
スマホ版のStudioでは、Shorts全体の「視聴を継続/スワイプして消去」が取得できなかったため、この項目は欠測とされています。
推測値で埋めていません。
Shortsを止めた時期に両方を見る人が11%から6%へ
フォーマット別のリピーターは、動画だけを見る人が94%、通常動画とShortsの両方を見る人が6%、Shortsだけの人は0%でした。
8月30日時点は90%/8%/2%、9月7日時点は87%/11%/2%です。
Shortsを動かしていた時期に「両方を見る人」が増え、その後は通常動画中心に戻りました。
本人は、Shortsを出している時期には2つの形式を行き来する人が一時的に増えるという仮説を置いています。
Shorts投稿の有無が原因なのか、28日ごとの集計が入れ替わっただけなのかは分からない、とも書いています。
Shortsを再開したときに同じ変化が出るかどうかを、翌月の観察項目に入れました。
流入元はブラウジングが17.2%から28.8%に増えた
過去28日の流入元は、Shortsフィード34.1%、ブラウジング機能28.8%、関連動画15.8%、YouTube検索9.6%、その他11.7%でした。
8月はShortsフィード32.1%、ブラウジング17.2%、関連動画24.7%、検索9.0%です。
ブラウジング機能は、ホーム画面などから見つけられた流入です。
関連動画から拾われる割合が24.7%から15.8%へ下がる一方、ホーム画面などから見つけられる割合が17.2%から28.8%へ増えました。
検索は9%前後で安定しています。
期間の条件が同じではないので、これも単純な前月比ではありません。
「うさぎ」は尺の4周超、平均視聴率461.9%
今月の変わり種は童謡の「うさぎ」。
動画の長さは1分10秒で、平均視聴時間は5分23秒、平均視聴率は461.9%でした。
平均視聴率は、動画の長さに対して平均でどれだけの割合が見られたかを示す数字です。
100%を超えるのは、同じ動画が最初から何度も見られているためで、この場合は尺の4周分を超えた計算になります。
8月には別の動画が453.0%を記録していました。
少人数の強いリピートで数字が大きく動いている、という見方も本人は添えています。
それでも、尺を何周もする見方が別の動画でも起きていることは記録に残しました。
月間視聴者1,935人、コアな視聴者は約12人
月間視聴者数は1,935人で、8月の1,735人からは参考比較で200人増です。
視聴行動の内訳は、新しい視聴者が88.8%、ライトな視聴者が10.6%、コアな視聴者が0.6%。
人数に直すと、初めて見た人が約1,720人、繰り返し濃く見ている人が約12人になります。
8月のコアは0.1%だったので、そこだけは動きました。
本人は0.6%を大げさには評価していません。
それでも「初めましての人ばかり」だった状態から、濃く見てくれる人が数字に出始めたとして、翌月も追う項目にしています。
数字の出し方が変わったら読み方も変える
翌月の観察項目は、コアな視聴者0.6%が維持できるか、ブラウジング流入が高いままか、Shortsを再開したときに「両方を見る人」が戻るか。
そして再生回数ではなく、取れる範囲で有効な再生を確認することです。
やることとしては、通常動画の積み上げを続ける、Shortsは必要になったときに再開して「両方を見る人」の変化を見る、新方式の再生回数だけで良し悪しを決めない、の3つを挙げています。
登録者87人、月間視聴者約1,900人。
数字だけを見れば小さなチャンネルです。
ただ、複数の動画から少しずつ人が来て、昔のShortsが働き続け、時々「うさぎ」を4周以上見る人が現れる。
この報告でいちばん大きな変更は、数字そのものではなく、数字の読み方でした。
自分のチャンネルにどう影響するか
アナリティクスの数字が変わった月は、前月との比較より、何で見るかの決め直しが先に来ます。
この報告から拾えるのは次の3つです。
- 動画ごとの有効な再生がスマホで取れないなら、PCで一覧を出せる日にまとめて確認しておく。
順位ではなく実際に見られた量で動画を並べ直すと、次に伸ばす1本の選び方が変わります。 - Shortsの投稿を止めているチャンネルは、フォーマット別リピーターの「両方を見る人」を月1回の数字として残しておく。
再開した月に増えれば、続けるかどうかの判断材料になります。 - クリック率や平均視聴時間が下がった月でも、表示回数と初めて見た人の数が増えているなら、視聴者層が広がった月として分けて記録しておく。
あとから「悪化した月」と読み違えるのを防げます。
出典
- YouTube再始動から半年。10/4締め・9月の月次報告Bing News: YouTube Shorts

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