Vine後継アプリ「Divine」一般公開 初のブランド提携はTaco Bell
- 短尺動画アプリ「Divine」が一般公開され、Taco Bellが初の公式ブランドパートナーに就いた。
- 無AI・オープンプロトコルで広告アルゴリズム依存を避け、Vineの収益化失敗の克服を模索する。
- 海外展開を視野に入れるチャンネル運営者や、ブランドコラボを計画するクリエイターに影響する。
事実の整理:Divine一般公開とTaco Bellの初提携
2026年8月20日、短尺動画アプリ「Divine」が一般公開されました。Divineは、元Twitter CEOのジャック・ドーシー氏が支援する新サービスです。公開に先立ち、Taco Bellが同アプリ初の公式ブランドパートナーになりました。Tubefilterによると、プロモーションコード「TACO-BELL」で一般公開前に早期アクセスができたとのことです。
Divineは、元Twitter社員が多く在籍するチームによって運営されています。かつてVineの親会社だった企業と密接な関係にあり、Vineのアーカイブとしての機能を果たしつつ、新しい形の6秒クリエイティビティを刺激する場として位置づけられています。
公開を報じるプレスリリースでは、利用者数や収益などの数値は示されず、代わりに「Late Night Insomniacs Club」といったクリエイティブな企画が強調されました。CEOのエヴァン・ヘンショウ=プラス氏(ラブル名義)は、広告アルゴリズムに拾われるコンテンツを作る圧力を取り除いた結果、人々が本当に作りたいものが見えてきたとコメントしています。
招待制の期間中も、Divineは「人中心」のアプローチを象徴する活動が目立っていました。こうした取り組みは、クリエイターに「何が伸びるか」を推測させる従来のSNSとは対照的です。
背景・経緯:広告に依存しない収益化の試み
Vineは文化的な成功を収めたものの、有名クリエイターでさえ収益化が難しいという課題がありました。これまでにもVineを復活させようとする試みは何度もありましたが、Divineはそれらとは一線を画します。従来のソーシャルメディアが採用する広告アルゴリズムやレコメンド依存の設計を避け、さらに「AIを使わない」方針を掲げています。
Divineは分散型のオープンプロトコル上に構築されています。従来のSNSはプラットフォーマーがアカウントを管理する閉鎖的な「囲い込み」型ですが、オープンプロトコルではユーザーが自らのアイデンティティとコンテンツをより自由にコントロールできます。ドーシー氏は、これによってクリエイターが作品を真に所有できる未来につながると述べています。
収益面では、ブランドとの協業が重視されています。Taco Bellは「Decadesメニュー」と題し、2016年に提供されていた廃止商品を復活させるキャンペーンを展開します。そのプロモーションにDivineを起用しました。Divine側はブランドに対し、コミュニティに創造的に貢献するよう求めており、従来のような広告枠購入とは異なる関係性を想定していることを示唆しています。
Taco Bellの競合であるチポトレやタコ・ジョーンズも、最近クリエイターと連携したマーケティングを実施しています。クリエイターマーケティングが活況を呈する中、Divineがその受け皿になる可能性があります。
さらに、大手テック企業の間では、発見に驚きがあり、フィードがアルゴリズムに支配されていなかった時代への懐かしさが話題です。もともと強いノスタルジーを備えたDivineは、ブランドの懐かしさを打ち出す施策と相性が良いと言えます。
DivineはVineの収益化問題への対処に留まらず、ブランドとクリエイターの協業そのものを革新しようとしています。ただし、原文では具体的な収益分配モデルや、クリエイター向けの収益化サポートの詳細は明らかにされていません。今後の実装とTaco Bellキャンペーンの成否が判断材料になります。
自分のチャンネルにどう影響するか
- 海外配信を始める際は、Divineを新たな配信先の候補として検討します。ただし、ユーザー数や収益構造が公開されていないため、少量のテスト配信から始め、情報の公開を待ちながら判断します。
- ブランド案件を企画するときは、Taco Bellの事例のように、広告枠を売り込むのではなく、コミュニティに創造的な価値をもたらす形を提案します。そのために、自チャンネルの企画力を明文化し、商品・サービスをストーリーに組み込む方法を用意しておきます。
- 無AI方針の新サービスが登場したことを踏まえ、自チャンネルの制作工程にAIがどの程度含まれているか再点検します。対象プラットフォームで配信する場合、AIに依存しないオリジナルコンテンツを制作できる体制を確認します。
コメント
まだコメントはありません。最初の1件をどうぞ。