YouTubeが人気クリエイターに独占契約を提示 Netflix流出に数百万ドルで対抗
- YouTubeが上位クリエイターに対し、独占的な投稿と引き換えに多額の報酬を提示していると報じられました。
- Netflixと契約したクリエイターは、YouTube側のマーケティングやイベント、ブランド案件の分配から外されているとされます。
- 報じたのはBloombergで、Tubefilterが要点をまとめています。
独占と引き換えの提示
YouTubeが一部の人気クリエイターに対し、動画をYouTubeに独占的に投稿することを条件に多額の報酬を提示している、とBloombergが報じました。Tubefilterが要点をまとめています(Tubefilter)。
提示されている内容は3つに分かれます。
- 独占的な投稿と引き換えの数百万ドル規模の報酬
- プラットフォーム横断のブランド案件から得られる収益の一定額の保証
- 制作費の直接的な出資
契約した側への冷遇
もう一方の動きとして、Netflixと契約したクリエイターがYouTube側のマーケティング施策やイベントから外され、プラットフォーム全体のブランド案件の分配も受けられなくなっている、と報じられています。YouTubeを主要な発表先から外した、と受け止められているためです。
名前が挙がっているのは、Salish Matter、Alan Chikin Chow、Barstool Sports、The Ringer、Ziwe、Brave Wilderness などです。Jay Shettyについては1億ドル規模のNetflix契約が伝えられています。
過去にも似た局面がありました
Tubefilterは、YouTube Redの時期や、Ninjaが他社へ移籍した後の対応と重ねて説明しています。プラットフォームがクリエイターの流出に直面したとき、資金で囲い込みに動くのは初めてではありません。
Netflixが1年以上かけてYouTubeのクリエイターを勧誘してきた流れに対する、正面からの反撃という位置づけです。
自分のチャンネルにどう影響するか
日本のチャンネル運営者にとって、これはトップ層の話に見えます。ただし影響は下まで降りてきます。
1. 「どこに出すか」が交渉材料になり始めています
これまでプラットフォームの選択は、機能や単価で決めるものでした。今後は、独占にするかどうか自体が金額の対象になります。規模が小さくても、複数の配信先を持っているチャンネルは、それを交渉の材料として意識しておく価値があります。
2. ブランド案件の分配は「プラットフォーム全体」の話に広がっています
YouTubeが横断的なブランド案件の収益をクリエイターに分配し、その対象から外すことをてこにしている点は見逃せません。個別スポンサーとの契約だけでなく、プラットフォームが束ねる案件が収入源になりつつあるということです。
3. 他社契約の条項を確認する
海外の動きですが、他社の独占契約にサインした結果、既存プラットフォーム側の優遇を失う構図は日本でも起こり得ます。配信先を追加するときは、既存プラットフォームでの扱いがどうなるかを事前に確認しておくべきです。
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