事例・戦略

BiliBiliが海外展開を本格化、YouTubeに対抗する国際版を再始動

  • BiliBiliが海外向けの国際版を再始動し、ロサンゼルスや東京などでの人材採用を本格化しました。
  • YouTubeやTikTokが強い海外市場に、BiliBili独自の弾幕コメントや投げ銭を武器に参入する点が注目されます。
  • 海外配信を検討する日本のチャンネル運営者にとって、新たな収益機会になる可能性があります。

BiliBiliが海外向けプラットフォームを再始動します

中国の動画大手BiliBiliが、海外展開を本格化しています。Semaforの報道を引用するTubefilterの記事によると、同社は求人情報やサービス情報をもとに、国際版プラットフォームを再起動し、海外ユーザーの登録時に必要だったID提出を撤廃しました。さらにロサンゼルスやロンドン、メキシコシティ、サンパウロ、イスタンブール、東京などのオフィスで人材の採用を進めています。

BiliBiliは、世界で最も訪問されているウェブサイトのトップ100に入る17年目のプラットフォームです。中国ではYouTubeが利用できないため、現地ユーザーにとってはYouTube的な存在です。ユーザー生成コンテンツに加えて、オリジナル番組も配信しています。初期のオリジナル作品「仙王の日常(The Daily Life of the Immortal King)」はシーズン5まで続き、60話以上を配信しました。

また、同社のクリエイターハブは「Yes, BiliBili is going global」と投稿しており、海外展開を明確に打ち出しています。

海外クリエイターとの接点はすでに始まっています

BiliBiliは以前から海外クリエイターの受け入れも行ってきました。2024年にはMrBeastがBiliBiliに登場し、数百万回の再生を集めました。また、TikTokの世界的な成功が、東アジアのクリエイターや文化への注目を高めています。ショートドラマの流行や、中国出身のSongsongやErmaoがYouTubeの視聴回数ランキング上位に入るなど、逆方向の流れも起きています。

このような状況を背景に、BiliBiliは海外展開の好機と見ています。

弾幕コメントと投げ銭が武器です

BiliBiliの特徴は、リアルタイムで流れる「弾幕」コメントです。これをクリエイターは収益化できます。YouTubeのスーパーチャットに弾幕の演出を組み合わせたような機能です。また、ファンから直接資金を受け取ることもできます。

BiliBiliのユーザーは、Discord上で「Z世代で裕福で教育水準が高い」と評されています。このようなユーザー層が、クリエイターにとっての収益源となる可能性があります。

競争は簡単ではありません

海外市場では、YouTubeとTikTokがすでに強い影響力を持っています。中国のプラットフォームで、海外展開を試みたRedNoteは、米国のTikTok禁止騒動を機に参入しましたが、好奇心の対象にとどまり、TikTokが米国で維持されると人々は離れていきました。

BiliBiliは、この前例に直面しつつ、収益化の機会を前面に出す戦略で挑みます。BiliBiliが確かな収益源になれば、西側のクリエイターも追随する可能性があります。

自分のチャンネルにどう影響するか

まず確認したいのは、自分がBiliBiliをどう使うかです。海外配信の選択肢が増えるので、比較検討の材料を持っておきましょう。

  1. BiliBiliの国際版で収益化する条件を、公式のクリエイターハブで確認しておきましょう。MrBeastが参入済みで、受け入れ実績があります。

  2. 弾幕コメントやファン直接支援など、YouTubeにはない収益の仕組みを理解しておくと、比較検討しやすくなります。

  3. 東京オフィスの採用が始まっているので、BiliBiliが日本市場でどう動くのかを追いかけておくと、先行してチャンスをつかめます。

出典

  1. After becoming China’s answer to YouTube, BiliBili has its eyes on the rest of the worldTubefilter

コメント

まだコメントはありません。最初の1件をどうぞ。

投稿された内容とお名前はこのページに公開されます。個人情報や、他の方を傷つける内容は書かないでください。 URLを含むコメントは投稿できません。内容によっては予告なく削除することがあります。