米国調査でYouTubeがライブテレビを逆転、長尺動画も3分の2が視聴
- 米国の調査で、YouTubeの1日あたり視聴時間がライブテレビを上回り、1時間46分となりました。
- 長尺動画を定期的に見る人が3分の2に達し、テレビ画面での視聴も2割超。動画制作の指針に使えます。
- 海外展開するチャンネル運営者や、動画の長さ・広告配置を調整したい編集者に影響します。

YouTubeが単独でライブテレビを逆転
米国の消費者インサイト企業Attestが、2026年6月に実施した調査と5年間のトラッキングデータをもとに「2026 U.S. Media Consumption Report」を発表しました。
それによると、YouTube、TikTok、Facebook、Instagramのクリエイタープラットフォーム4つを合わせた1日あたりの視聴時間は、平均3時間54分。
ライブテレビと定額制動画配信を合わせた3時間20分を上回りました。
とくにYouTubeは単独で1日1時間46分。
ライブテレビの1時間31分を抜き、トップに立っています。
米国の成人の23%は、YouTubeを主にテレビ画面で見ていると答えました。

長尺動画は2/3が視聴、Z世代は1日2時間半
報告書は、クリエイタープラットフォームが短尺だけの場ではないことを示しています。
15分を超えるYouTube動画を定期的に視聴している人は、全体の3分の2にのぼります。
FacebookとInstagramでは53%、TikTokでは39%。
4つのプラットフォームは短尺動画から始まりましたが、その後、上限を繰り返し拡大してきた経緯があります。
世代別のYouTube視聴時間は、Z世代が平均2時間25分、ミレニアル世代が1時間55分、X世代が1時間18分、ベビーブーマー世代が53分。
男性は2時間9分、女性は1時間23分で、男性の方が長い傾向です。
長尺動画をよく見る人のデバイスは、スマートフォンが57%、テレビが23%。
長尺は「リビングの大画面」だけのものではなく、手元のスマホでじっくり見るスタイルが主流になりつつあります。
買い物前の検索にもYouTubeが食い込む
Z世代の65%、ミレニアル世代の67%が、購入前にソーシャルプラットフォームで検索すると回答。
X世代は56%、ベビーブーマー世代は34%です。
商品探しの入口として、検索エンジンだけでなく動画プラットフォームも意識する必要が出てきています。
広告への許容度は「約12分間隔」が目安
広告付きYouTubeを使っている人は62%。
調査対象の中で最も高い割合でした。
広告付きの定額制動画配信は、Netflixが37%、Amazon Prime Videoが34%、Huluが32%、Peacockが25%です。
回答者は、ソーシャル動画では広告の間隔が約12分を切ると多すぎると感じ、ストリーミング配信では約14分が許容ラインのようです。
この基準は世代を問わず一定でした。
ただし、Z世代に限ると、AIが生成した広告を離脱の理由に挙げた人が35%。
他の世代の17〜18%と比べて突出しています。
データを運営にどう生かすか
この調査は米国の結果ですが、視聴者がどの長さを、どのデバイスで見ているかを知る材料として使えます。
まずは長尺動画への需要の高さと、テレビ視聴が2割超いる点を押さえておきたいところです。
自分のチャンネルにどう影響するか
米国のデータはそのまま日本の視聴者に当てはまるわけではありませんが、長尺と広告の考え方は参考になります。
参考にしたいのは、次の3点です。
動画の長さの割合を一度見直すと、視聴時間の積み上げ方が変わります。
長尺を定期的に見る人が3分の2いるため、短尺ばかりにせず、15分超の動画を継続して配信してみましょう。長尺動画の編集では、小さなスマホ画面を基準にテロップの大きさと文字量を決めるとよいです。
そのうえで、テレビ画面で見たときに情報が端で切れないよう、字幕をセーフティエリア内に収める余白も確保しましょう。
57%のスマホと23%のテレビの両方に届く工夫です。ミッドロール広告を入れる位置は「約12分間隔」を目安にすると、視聴者の離脱を抑えやすくなります。
内容の切れ目に広告を置くなど、動画の構造に合わせて配置を決めてみると、視聴維持率との相関が見えてきます。
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