購買に効く発信者は100万人超が25%、小規模は18%の海外調査
- 購買に影響する発信者は、100万人超が25%で最多でした。DoubleVerifyの消費者2万2,000人調査で、10万人未満は18%です。
- 小規模ほど信頼されるという通説が、数字では逆転しました。企業案件の見られ方を考える材料になります。
- 企業案件を受ける登録者1万人前後の運営者と、AIで動画を作っているチャンネルに関係します。

フォロワー100万人超の発信者は、1万〜10万人の小規模な発信者より購買への影響が大きい。
広告検証会社DoubleVerifyの海外調査で、そんな結果が出ました。
登録者1万人前後で企業案件を受けている運営者にとっては、自分の数字がどう見られるかを考える材料になります。
調査は、DoubleVerifyが依頼して2026年2月にSapio Researchが実施しました。
対象は世界の消費者2万2,000人とマーケター2,020人。
元記事はNet Influencerで読めます。
購買への影響は100万人超が25%、10万人未満は18%
消費者に「購買の決め手として大きく影響する発信者の規模」を聞いています。
規模は3段階です。
- 1,000〜10万人は、ニッチで反応が濃い層
- 10万〜100万人は、特定の話題に詳しい層
- 100万人超は、有名人が多く、届く数は大きいが1対1の反応は薄い層
結果は、100万人超が25%で最多でした。
10万〜100万人と1,000〜10万人は、どちらも18%です。
100人に聞くと、100万人超なら25人、小さい2層は18人が「大きく影響する」と答えた形になります。
世帯収入が高い層に絞ると、100万人超は31%に上がります。
DoubleVerifyは、有名人の届く力と、小規模な発信者の本物らしさの間の差が「縮まりつつあるかもしれない」と見ています。
これまでは小規模な発信者が有利という流れでした。
調査は、その流れが変わった可能性を示しています。
ここで押さえておきたいのは、これが消費者へのアンケート結果だという点です。
実際の購入データを追った数字ではありません。
答えた人が本当に買ったかどうかとは別の話なんですよね。

地域差が大きく、アジア太平洋は100万人超が31%
100万人超の効果が強く出たのは、中南米の32%とアジア太平洋の31%です。
弱かったのは北米の18%と、欧州・中東・アフリカの19%でした。
発信者の規模を問わずに聞いた設問でも、同じ傾向です。
購買に「やや〜大きく」影響すると答えた人は、世界で48%でした。
中南米は57%、アジア太平洋は56%、北米は39%、欧州・中東・アフリカは40%です。
アジア太平洋と中南米では、有名人のおすすめに注目する人が過半数でした。
DoubleVerifyは、この2地域のマーケターが100万人超の発信者に予算を寄せてもよいとみています。
縦型の短尺動画が行動を促す割合は38%
広告の形式別では、短尺動画が1位です。
TikTok、Instagramのリール、YouTube Shortsのような縦型の動画で、世界の38%が行動のきっかけになったと答えました。
2位は長尺動画の冒頭に入る広告で31%、3位は検索の26%。
発信者の案件・紹介が行動のきっかけになった人は22%で、アプリ内広告と並びました。
短尺動画で行動した人は、中南米で49%、アジア太平洋で47%でした。
北米は27%、欧州・中東・アフリカは29%です。
Shortsで案件を受けているなら、この地域差は頭の片隅に置いておく価値があります。
AI生成の発信者は不評、人が裏で使うのは好意的
調査はAIの見え方も聞いています。
AIだと分かる広告に好意的な人は、約3人に1人でした。
反応が分かれたのは、AIがどれだけ見えているかです。
人の発信者がAIを裏方で使う場合、たとえば商品レビューの下書きや映像の補正をして、本人が出てきて話す形は、好意的が39%、否定的が25%でした。
逆にAIだと一目で分かる企業案件の発信者は、否定的が37%、好意的が29%で、4つの場面で最悪でした。
人間と見分けがつかないAIの発信者でも、好意的36%、否定的30%と、わずかに良い程度です。
層ごとの差もあります。
世帯収入が高いほど好意的で、都市部は郊外より受け入れていました。
男性は女性より、ミレニアル世代はZ世代より受け入れています。
1〜5歳の子どもがいる世帯だけは、4つの場面すべてで好意的が上回りました。
台本づくりや編集にAIを使うのは構いません。
ただ、顔や声までAIにして前面に出すと、案件で不利になる場面が出るでしょう。
否定的な反応が37%に達していたからです。
最後に、原文にない点を挙げます。
日本での数字、YouTubeだけを切り出した数字、国別の内訳は載っていません。
日本の視聴者にそのまま当てはまるかは、この調査だけでは分かりません。
自分のチャンネルにどう影響するか
案件を受けている運営者は、提案資料に「小規模だから信頼されます」と書いていないか見直す価値があります。
この調査では、1,000〜10万人の層が18%、100万人超が25%で、差は7ポイントです。
登録者が1万人前後なら、強みは動画を見た人の反応と購入への近さで示すのが筋です。
自分の視聴者の国は、Studioの「アナリティクス」→「視聴者」タブで確認できます。
アジア太平洋の短尺動画の反応が高いという調査結果と並べて見れば、自分のチャンネルに当てはまるかが分かります。
AIについては、台本や下書きの補助として裏で使う形が最も受け入れられていました。
出演者をAIにするかどうかは、案件の相手にも関わる判断です。

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