YouTubeも対象の16歳未満SNS禁止、豪州では規制後も10人中7人が残る
- 20か国超が未成年のSNS禁止を検討し、多くがYouTubeを対象に含めます。豪州では規制後も、アカウントを持つ子の7割が残っています。
- 禁止しても抜け道が多いため、年齢確認はより厳しい方向へ進むと見られます。YouTube側の年齢設定や表示にも影響が及びます。
- 10代の視聴者が多いチャンネルにまず関係します。視聴者の国や年齢層を押さえておきたい運営者全体にも関わる話です。

未成年のSNS利用を禁じる動きが、20か国以上に広がっています。
対象にはYouTubeも入っていて、10代の視聴者を抱えるチャンネルには他人事ではありません。
ただし中身は、大学教授が書いた意見記事です。
禁止そのものに懐疑的な立場の文章なので、その前提で読んでおくといいです。
出典はBing News: age verification social mediaです。
YouTubeも対象に入る未成年のSNS禁止
筆者はカーネギーメロン大学のアリ・ライトマン教授(デジタルメディア・マーケティング)です。
先に動いたのはオーストラリアで、2025年12月に16歳未満のSNS利用を禁じました。
英国も、あとから似た禁止を入れています。
検討中の国は、ギリシャ、アラブ首長国連邦、カナダなど20か国以上です。
年齢の線引き、保護者の同意、年齢確認の方法は国ごとにばらばら。
対象のサービスもまちまちですが、多くはSnapchat、YouTube、TikTok、Instagram、Facebook、Xを組み合わせています。
つまり、YouTubeが規制の的になる前提で議論が進んでいます。

訴訟の和解金は170億ドル超
2026年3月以降、YouTubeとMetaは複数の訴訟で和解や支払いをしています。
合計は170億ドル(約2兆7,000億円)超です。
訴えの中身は、利用者を依存させる設計と、安全性やプライバシーについて誤解を与えたことなど。
自分の動画を見続けてしまう視聴者がいる、という話の延長にある問題です。
筆者は、各州や社会がSNSをどう見ているかの表れで、今後も続くかもしれないとみています。
豪州の禁止後も10人中7人が残った
ここが一番気になるところです。
豪州では規制後、数百万のアカウントが停止されました。
それでも12〜15歳の約61%は、偽の身分証、見た目の加工、VPN(通信経路を隠すサービス)などで使い続けています。
10人のうち6人です。
規制を担当する豪州のeSafetyコミッショナーも、遵守状況を更新しました。
規制対象のプラットフォームにアカウントを持っていた子の7割が、そのまま残っています。
10〜15歳の豪州の10代では、8割超が今もSNSを頻繁に使っています。
年齢推定のための顔スキャンも破られています。
写真加工ソフト、有名人の写真、メイク、年上の友人や親に代わりに受けてもらう手口です。
生年を偽って登録する子もいます。
英国ではVPNの利用制限が議論されるほどで、豪州は罰金の引き上げを検討中です。
最初から安全な設定を求める意見
筆者は、禁止より、最初から安全な設定にするルールのほうが効くと主張します。
例は、アカウントが標準では検索に出ないこと。
知らない人に見つけてもらうには、本人が設定を変える必要があります。
あわせて、依存を促す仕組みへの歯止めも求めています。
これは筆者の見解で、実証された結論ではありません。
一方、年齢確認はどの方式でも、年齢を推定するために機微な個人情報を集めます。
プライバシーの懸念は残ります。
なお、和解金のYouTube分とMeta分の内訳、そして日本での扱いは、原文に書かれていません。
自分のチャンネルにどう影響するか
10代の視聴者が一定数いるなら、まず自分のチャンネルの数字を見ておくと話が具体的になります。
Studioの「アナリティクス」→「視聴者」タブで、年齢層と国の割合が確認できます。
豪州の例では、禁止後も子どもの多くが残っています。
規制が入っても視聴者がすぐ消える保証はなく、むしろ年齢確認や子ども向け設定が厳しくなる方向です。
その場合、動画の年齢制限や案件の表示が問われやすくなります。
特に子ども向けや10代向けの動画を作っているなら、視聴者の年齢構成を、案件の提案時に説明できる形にしておくのが早道です。
出典
- Research suggests social media bans aren't the answerBing News: age verification social media

コメント
まだコメントはありません。最初の1件をどうぞ。